60AM067|第60回 作業療法士国家試験 過去問
胆汁で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1.アルカリ性である。
この問題のポイント
胆汁は消化酵素を含まない「乳化剤」として機能するため、誤解を招く選択肢が多く出題されます。特に「アルカリ性」と「脂肪の乳化」は記憶に残る特徴であり、試験で頻出です。
解説
胆汁は肝臓で産生され、胆嚢に貯蔵・濃縮されます。pHは約7.8〜8.6とアルカリ性であり、十二指腸に流れ込み、脂肪を小さな油滴に分割(乳化)することで、膵液中のリパーゼが効果的に働きやすくなります。胆汁には消化酵素(リパーゼやトリプシンなど)は含まれず、その役割は「脂肪の乳化」という物理的過程にあります。また、胆汁酸成分は回腸末端で再吸収され、腸肝循環を経て肝臓に戻るため、大腸での再吸収とは言えません。
作業療法士としての視点では、消化機能の理解はADL(日常生活活動)の維持や栄養管理に直結します。例えば、消化不良や脂質を含む食事の困難が生活行動に与える影響を把握する上で、胆汁の働きは重要です。
選択肢の確認
1.アルカリ性である。:正しい。pHが7.8〜8.6とアルカリ性で、胃酸を中和する役割も。
2.胆囊で産生される。:誤り。肝臓で産生、胆囊は貯蔵・濃縮を行う。
3.蛋白質を分解する。:誤り。蛋白質分解は膵トリプシンが担う。
4.リパーゼが含まれる。:誤り。リパーゼは膵液に含まれ、胆汁には含まれない。
5.主に大腸で再吸収される。:誤り。回腸末端で再吸収され、大腸では主に排出される。
覚えるポイント
「胆汁=アルカリ性で脂肪を乳化するだけ」。消化酵素ではないこと、肝臓産生、十二指腸へ流れ込むこと、そして回腸で再吸収されるという3つのキーポイントを頭に入れてください。