61AM025第61回 作業療法士国家試験 過去問

インシデントレポートで正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

インシデントレポートは、患者に実害がなくても「医療安全のリスク」として報告されるべき事象を、組織が把握・分析・改善するための仕組みです。特に、スタッフ間の伝達ミスは「ヒヤリハット」として重要な対象です。

解説

作業療法士の業務において、患者の安全を守るための「インシデントレポート」は、実害がなくても報告されるべき仕組みです。その理由は、小さなミスが大きな事故につながる可能性があるからです。ハインリッヒの法則(1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故、300件のヒヤリハットがある)をもとに、軽微な事象も組織的に把握することが、医療安全の維持に不可欠です。
スタッフ間の伝達ミスは、患者に影響を与える前に発生する可能性があるため、その事象を報告することは、早期にリスクを検知・対策に移すための重要なステップです。

選択肢の確認

1.部署の管理者が報告する。:間違え。報告の主体は当事者本人であり、管理者が代行することは原則違反。
2.医師の指示に基づき報告する。:間違え。医療安全のための報告は自主的・自発的に行われるべきで、医師の指示に依存しない。
3.スタッフ間の伝達ミスは報告対象である。:正しい。実害がなくても、潜在的危険として報告されるべき。
4.治療の必要がない事象は報告不要である。:間違え。治療の有無にかかわらず、安全上のリスクは報告対象。
5.当事者が十分に反省していたら報告不要である。:間違え。個人の反省は報告の根拠にはなり得ず、組織的対策のための情報として必須。

覚えるポイント

インシデントレポートの目的は「個人の責任追及」ではなく、「組織的な安全強化」です。実害がなくても、伝達ミスや軽微な誤りも「ヒヤリハット」として報告され、そのデータが安全改善につながるのです。

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