110Q323|第110回 薬剤師国家試験 過去問
72 歳男性。数年前よりA病院から処方1 の薬剤が処方されていた。さら に、2 週間前から処方2 が開始された。本日、男性はかかりつけ薬局に電話し、 3 日前から腹部の不快感を感じているが治らないと訴えた。薬剤師は、男性よりこ こ数週間は食生活に大きな変化がないことを聴取した。また、処方1 の薬剤が多く 残っており、夕食後は飲み忘れてしまうことも分かった。対応については、折り返 し電話する旨を伝えた。薬剤師は、この薬局で実務実習中の薬学部学生に、練習と して電話で伝える指導内容案とA病院への服薬情報提供書案の作成を指示した。ま た、処方1 と処方2 の薬剤の注意事項等情報(添付文書)を確認したところ、処方 2 の薬剤の副作用欄に「腹部不快感 0.5~2 %未満」と記載されていた。 なお、この薬局は地域連携薬局の認定を有していることを薬局内に掲示してい る。その他の薬局の認定は受けていない。 (処方1 ) ロスバスタチン錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 夕食後 30 日分 (処方2 ) サキサグリプチン水和物錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 30 日分 薬剤師は、実務実習生に、この薬局が掲示している認定に関する条件や特徴につ いて質問した。学生の回答のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 4・5
正答
4・5
この問題のポイント
地域連携薬局は、外来から入退院、在宅まで切れ目なく薬物療法を支える認定です。研修を修了した常勤薬剤師と医療機関との情報連携体制が要点です。
解説
地域連携薬局には、地域包括ケアに関する所定の研修を修了した常勤薬剤師の配置が求められます。また、入院時の持参薬情報や退院時の処方変更を医療機関と共有できる連携体制が必要です。在宅医療については依頼に対応できるだけでなく、実際の訪問薬剤管理指導等の実績も認定要件に含まれます。現在地での営業年数やオンライン服薬指導への対応そのものを、一律の認定条件とする制度ではありません。
選択肢の確認
1.患者さんのご自宅での訪問指導に関する薬局の実績の有無に関わらず、訪問指 導の依頼にすぐに対応できる体制を整えている必要があります。:誤り。対応体制に加えて在宅対応の実績も確認されます。
2.現在の薬局の所在地で、10 年以上営業を続けている必要があります。:誤り。そのような所在地・営業年数要件はありません。
3.オンライン服薬指導に対応できる体制を整えている必要があります。:誤り。これ自体は地域連携薬局の必須認定基準ではありません。
4.地域包括ケアシステムに関する研修を修了した薬剤師が常勤している必要があ ります。:正しい。地域連携を担う知識を備えた常勤者が必要です。
5.患者さんが入退院した時は、医療機関と連携して服薬情報などをやり取りでき る体制を整えている必要があります。:正しい。移行期の薬物療法を継続する基盤です。
覚えるポイント
名称ではなく、研修人材、入退院連携、在宅実績、他機関への情報提供という機能で認定基準を理解します。