114AM059|第114回 看護師国家試験 過去問
ポリファーマシーの説明で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
ポリファーマシーは「薬の数が多いこと」だけではなく、その多剤併用がもたらす臨床的問題(例:有害事象、相互作用、服薬管理の困難)が生じている状態を指す。高齢者においては、複数の疾患や治療により薬剤の重複が起こりやすく、その結果として安全性が損なわれるリスクが高まる。理解の鍵は「数」ではなく「問題の有無」にあり、看護師としての判断ではその臨床的影響を評価することが重要である。
解説
ポリファーマシーとは、多剤併用が引き起こす薬物の有害事象や相互作用、服薬の非遵守、医療費の増加などの臨床的課題が生じている状態を意味する。厚生労働省の指針では、6種類以上の薬剤使用で有害事象のリスクが増加するとされているが、その本質は「問題の有無」である。看護師は、患者の服薬状況を把握し、処方の重複や相互作用をスクリーニングすることで、安全な薬剤管理を実現する。
選択肢の確認
1.医療者の指示どおりに服薬しない状況:これは「服薬アドヒアランスの低下」の状態であり、ポリファーマシーとは異なる。
2.多剤併用による有害な事象が生じている状態:正解。多剤併用がもたらす臨床的問題が生じていることが定義。
3.認知機能の低下により服薬管理が困難な状態:認知機能の問題はアドヒアランスの要因だが、ポリファーマシーの定義ではない。
4.処方されている薬の内容を理解していない状況:患者教育の課題で、ポリファーマシーとは無関係。
覚えるポイント
「ポリファーマシー=多剤併用に伴う問題がある状態」。数よりも、その結果として生じる安全性のリスクを重視することが、看護師としての判断の根拠となる。