Y2020M04Q10|2020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
ろ過板に関する次の文中の[ ]内に入れるA からC の語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 「ろ過板は、照射口に取り付けて、透過試験に役立たない [ A ] エックス線(波長の [ B ] エックス線)を取り除き、無用な散乱線を減少させるために使用する。しかし、 [ C ] などで [ A ] エックス線を利用する場合には、ろ過板は使用しない。」 A B C
解答・解説を見る
正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
ろ過板は透過像に寄与しにくい低エネルギーの軟X線を優先的に除きます。E=hc/λより、エネルギーの低い軟X線は波長が長くなります。
解説
Aは「軟」です。ろ過板が優先的に除く低エネルギー成分は軟X線なのでAは軟です。
Bは「長い」です。E=hc/λにより軟X線は波長が長いためBは長いです。
Cは「蛍光エックス線分析装置」です。蛍光X線分析は軟X線成分そのものを分析に利用する場合があるためCは蛍光X線分析装置です。
選択肢の確認
1.硬 長い エックス線回折装置
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 A欄の「硬」は「軟」へ直す必要があります。ろ過板が優先的に除く低エネルギー成分は軟X線なのでAは軟です。C欄の「エックス線回折装置」は「蛍光エックス線分析装置」へ直す必要があります。蛍光X線分析は軟X線成分そのものを分析に利用する場合があるためCは蛍光X線分析装置です。この列は誤りです。一方、B欄の「長い」は正しいです。E=hc/λにより軟X線は波長が長いためBは長いです。
2.硬 短い 蛍光エックス線分析装置
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 A欄の「硬」は「軟」へ直す必要があります。ろ過板が優先的に除く低エネルギー成分は軟X線なのでAは軟です。B欄の「短い」は「長い」へ直す必要があります。E=hc/λにより軟X線は波長が長いためBは長いです。この列は誤りです。一方、C欄の「蛍光エックス線分析装置」は正しいです。蛍光X線分析は軟X線成分そのものを分析に利用する場合があるためCは蛍光X線分析装置です。
3.軟 長い 蛍光エックス線分析装置
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 A=軟、B=長い、C=蛍光エックス線分析装置です。ろ過板が優先的に除く低エネルギー成分は軟X線なのでAは軟です。E=hc/λにより軟X線は波長が長いためBは長いです。蛍光X線分析は軟X線成分そのものを分析に利用する場合があるためCは蛍光X線分析装置です。
4.軟 長い エックス線CT 装置
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 C欄の「エックス線CT 装置」は「蛍光エックス線分析装置」へ直す必要があります。蛍光X線分析は軟X線成分そのものを分析に利用する場合があるためCは蛍光X線分析装置です。この列は誤りです。一方、A欄の「軟」は正しいです。ろ過板が優先的に除く低エネルギー成分は軟X線なのでAは軟です。B欄の「長い」は正しいです。E=hc/λにより軟X線は波長が長いためBは長いです。
5.軟 短い エックス線回折装置
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 B欄の「短い」は「長い」へ直す必要があります。E=hc/λにより軟X線は波長が長いためBは長いです。C欄の「エックス線回折装置」は「蛍光エックス線分析装置」へ直す必要があります。蛍光X線分析は軟X線成分そのものを分析に利用する場合があるためCは蛍光X線分析装置です。この列は誤りです。一方、A欄の「軟」は正しいです。ろ過板が優先的に除く低エネルギー成分は軟X線なのでAは軟です。
覚えるポイント
蛍光X線分析装置では元素固有の低エネルギーX線も分析信号として利用します。加えて、ろ過板は透過試験に役立たない低エネルギーの軟X線、すなわち波長の長い成分を除きます。その結果、線質は硬くなり、平均エネルギーは上昇して平均波長は短くなります。