Y2021M04Q92021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の管理に関する知識物質との相互作用

単一エネルギーで太い線束のエックス線が物質を透過するときの減弱及び再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

線形な測定条件では一次線と散乱線が同じ比率で増減するため、再生係数は入射線量率そのものには依存しません。照射面積が広いほど散乱を生じる体積と検出点へ入る散乱線が増えるため、再生係数は大きくなります。

解説

再生係数はB=(Iₚ+Iₛ)/Iₚ=1+Iₛ/Iₚで、通常B≧1です。全強度はI=BI₀e⁻μxと表し、線束が広い、照射面積が大きい、検出点が物体に近いと散乱線寄与が増えます。

線形な測定条件では一次線と散乱線が同じ比率で増減するため、再生係数は入射線量率そのものには依存しません。

選択肢の確認

1.再生係数は、入射エックス線の線量率が高くなるほど小さくなる。
判定:正答(誤っている記述・組合せ)。 線形な測定条件では一次線と散乱線が同じ比率で増減するため、再生係数は入射線量率そのものには依存しません。

2.再生係数は、物質への照射面積が大きいほど大きくなる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 照射面積が広いほど散乱を生じる体積と検出点へ入る散乱線が増えるため、再生係数は大きくなります。

3.再生係数は、物質の厚さが薄くなるほど小さくなる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 太い線束では物体が厚いほど多重散乱の寄与が増え、通常は再生係数が大きくなります。

4.再生係数は、透過後、物質から離れるほど小さくなり、その値は1 に近づく。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 物体から検出点を離すと散乱線が外れてIₛ/Iₚが小さくなり、再生係数B=1+Iₛ/Iₚは1へ近づきます。

5.太い線束のエックス線では、散乱線が加わるため、細い線束のエックス線より減弱曲線の勾配は緩やかになり、見かけ上、減弱係数が小さくなる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 太い線束では散乱線が透過一次線へ加算され、細い線束より減弱曲線が緩やかになって見かけの減弱係数が小さくなります。

覚えるポイント

太い線束では散乱線が透過一次線へ加算され、細い線束より減弱曲線が緩やかになって見かけの減弱係数が小さくなります。物体から検出点を離すと散乱線が外れてIₛ/Iₚが小さくなり、再生係数B=1+Iₛ/Iₚは1へ近づきます。太い線束では物体が厚いほど多重散乱の寄与が増え、通常は再生係数が大きくなります。

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