34AM35|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
病理学循環障害浮腫・塞栓症
浮腫(水腫)の原因疾患と発生機序の組合せで正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、浮腫の発生機序と原因疾患の対応が問われています。
浮腫は、毛細血管内圧、血漿膠質浸透圧、血管透過性、リンパ還流の異常で起こります。
解説
腫瘍がリンパ管やリンパ節を圧迫・閉塞すると、組織液がリンパ系に戻りにくくなります。その結果、リンパの還流障害による浮腫が起こります。
うっ血性心不全では静脈圧が上がり、毛細血管内圧の上昇による浮腫が起こります。じんま疹では血管透過性の亢進が主な機序です。ネフローゼ症候群では尿中にタンパク質が失われ、血漿膠質浸透圧が低下します。
ひっかけポイント
浮腫の問題は、原因と機序を入れ替えた選択肢が出やすいです。心不全は毛細血管内圧上昇、ネフローゼは膠質浸透圧低下です。
選択肢の確認
1.うっ血性心不全 血管透過性の亢進
誤り。
うっ血性心不全では静脈圧が上昇し、毛細血管内圧が上がることで浮腫が起こります。血管透過性の亢進が主な機序ではありません。
2.じんま疹 血漿膠質浸透圧の低下
誤り。
じんま疹では、ヒスタミンなどにより血管透過性が亢進して膨疹が起こります。血漿膠質浸透圧の低下が主な機序ではありません。
3.ネフローゼ症候群 毛細血管内圧の上昇
誤り。
ネフローゼ症候群では大量のタンパク尿により血中アルブミンが低下し、血漿膠質浸透圧が低下して浮腫が起こります。毛細血管内圧上昇が主ではありません。
4.腫瘍 リンパの還流障害
正しい。
腫瘍がリンパ管やリンパ節を圧迫・閉塞すると、リンパ液の還流が障害され、浮腫が起こります。原因疾患と発生機序の組合せとして正しいです。
覚えるポイント
- 心不全の浮腫は毛細血管内圧上昇です。
- ネフローゼ症候群の浮腫は血漿膠質浸透圧低下です。
- 炎症やじんま疹では血管透過性亢進が重要です。
- 腫瘍やリンパ節郭清後ではリンパ還流障害を考えます。
- 浮腫は、原因疾患と機序をセットで覚えます。