32PM141第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床医学症例問題咳喘息・呼吸筋

次の文で示す症例について、問題141、問題142の問いに答えよ。 「55歳の男性。2か月前から咳が続いている。明け方に喘鳴を伴う呼吸困難もある。胸部エックス線検査は正常、血中の特異的IgE抗体の上昇はない。喫煙歴はない。」 咳の発現に関係する因子はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、長引く咳と喘鳴をきたす病態について、咳の発現に関係する因子を判断します。

胸部エックス線検査が正常で、特異的IgE抗体の上昇がなく、喫煙歴もない点から、アレルギー性疾患や喫煙関連疾患だけで考えないことが大切です。

解説

2か月続く咳、明け方の喘鳴を伴う呼吸困難から、咳喘息や感染後咳嗽、気道過敏性が関係する病態を考えます。

気道感染の後には、気道粘膜の炎症や過敏性が残り、咳が長引くことがあります。胸部エックス線検査が正常でも、気道レベルの炎症や過敏性は残ることがあります。

血中の特異的IgE抗体の上昇がないため、ハウスダストなどのアレルゲンが主因とは判断しにくい症例です。

ひっかけポイント
咳が長引く場合でも、胸部エックス線が正常なら肺炎や腫瘤だけでなく、気道感染後の気道過敏性を考えます。

選択肢の確認

1.ハウスダスト
誤り。
ハウスダストはアレルギー性鼻炎や気管支喘息の誘因になります。ただし、この症例では血中の特異的IgE抗体の上昇がないため、咳の発現に関係する因子として最も適切ではありません。

2.アスベスト
誤り。
アスベストは石綿肺や悪性胸膜中皮腫などと関係します。慢性咳嗽の鑑別にはなりますが、この症例の胸部エックス線検査は正常で、急に明け方の喘鳴を伴う病態としては適切ではありません。

3.気道感染
正しい。
気道感染後には気道過敏性が残り、咳が長引くことがあります。胸部エックス線検査が正常でも、感染後の気道炎症が咳の発現に関係することがあります。

4.自然気胸
誤り。
自然気胸では突然の胸痛や呼吸困難が典型的です。2か月続く咳や明け方の喘鳴を説明する因子としては不適切です。

覚えるポイント

  • 気道感染後には咳が長引くことがあります。
  • 胸部エックス線が正常でも、気道過敏性による咳は起こります。
  • 特異的IgE抗体の上昇がない場合、アレルギーだけで判断しないようにします。

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