32PM142|第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
臨床医学症例問題咳喘息・呼吸筋
次の文で示す症例について、問題141、問題142の問いに答えよ。 「55歳の男性。2か月前から咳が続いている。明け方に喘鳴を伴う呼吸困難もある。胸部エックス線検査は正常、血中の特異的IgE抗体の上昇はない。喫煙歴はない。」 経過中に咳による筋肉痛を起こした。呼息に関わる呼吸筋を治療対象とする場合、最も適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、咳で使われる呼吸筋のうち、呼息に関わる筋を確認します。
安静時の呼息は受動的ですが、咳や努力呼息では腹筋群が強く働きます。
解説
咳をするときは、息を吸った後に声門を閉じ、胸腔内圧を高めて一気に呼出します。このとき、腹筋群が収縮して腹圧を高め、横隔膜を押し上げることで強い呼息が起こります。
腹直筋は腹筋群の一つで、努力呼息や咳に関係します。咳が長く続くと腹筋群に筋肉痛が生じることがあります。
胸鎖乳突筋や僧帽筋は主に吸気補助筋や頸肩部の筋として考えます。腰方形筋は体幹側屈や腰部の安定に関係します。
ひっかけポイント
呼吸筋では、吸気補助筋と呼息筋を分けます。努力呼息や咳では腹筋群が重要です。
選択肢の確認
1.腹直筋
正しい。
腹直筋は腹筋群に含まれ、努力呼息や咳で腹圧を高める働きがあります。咳による筋肉痛の治療対象として最も適切です。
2.僧帽筋
誤り。
僧帽筋は肩甲骨の挙上、内転、上方回旋などに関わる筋です。呼息に関わる主な呼吸筋ではありません。
3.腰方形筋
誤り。
腰方形筋は腰部の安定や体幹側屈、第12肋骨の固定に関係します。咳による努力呼息の主役としては腹直筋が適切です。
4.胸鎖乳突筋
誤り。
胸鎖乳突筋は吸気補助筋として働きます。努力呼息に関わる筋としては腹筋群を選びます。
覚えるポイント
- 咳や努力呼息では腹筋群が働きます。
- 腹直筋は呼息時に腹圧を高めます。
- 胸鎖乳突筋は吸気補助筋として整理します。