32PM143第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

東洋医学概論弁証論治湿熱・痰湿

次の文で示す症例について、問題143、問題144の問いに答えよ。 「48歳の女性。主訴は前頭部痛。頭重感を伴い、ぼんやりとしている。舌質は胖大、歯痕、舌苔は白膩、脈は滑を認める。」 最も適切な病証はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、舌診と脈診から痰湿を判断します。

頭重感、ぼんやりする、舌質胖大、歯痕、白膩苔、滑脈は痰湿を考える重要所見です。

解説

痰湿は、水液代謝が滞って余分な湿や痰が体内に停滞した状態です。重だるい、頭が重い、ぼんやりする、胸や胃がつかえる、痰が多いなどの症状が出やすくなります。

舌質が胖大で歯痕がある場合、体内に水湿が停滞していることを考えます。白膩苔は湿や痰湿の所見です。滑脈も痰湿や食滞などでみられます。

肝陽上亢では頭痛やめまいは出ますが、舌紅や弦脈などを考えます。気滞血瘀では張った痛みや刺すような痛み、舌紫などが重要です。腎陽虚では冷えや腰膝のだるさが中心です。

ひっかけポイント
「重い」「ぼんやり」「白膩苔」「滑脈」がそろえば痰湿を優先します。

選択肢の確認

1.肝陽上亢
誤り。
肝陽上亢では、頭痛、めまい、怒りっぽい、顔面紅潮、舌紅、弦脈などがみられやすいです。本症例の白膩苔、胖大舌、滑脈とは合いません。

2.気滞血瘀
誤り。
気滞血瘀では、張った痛みや刺すような固定痛、舌紫、瘀点などが手がかりです。本症例では痰湿を示す所見が中心です。

3.腎陽虚
誤り。
腎陽虚では、冷え、腰膝のだるさ、夜間尿、むくみなどがみられます。前頭部痛、頭重感、白膩苔、滑脈を説明する病証としては痰湿が適切です。

4.痰 湿
正しい。
頭重感、ぼんやりする、舌質胖大、歯痕、白膩苔、滑脈は痰湿の所見です。最も適切な病証です。

覚えるポイント

  • 痰湿では頭重感やぼんやり感が出やすくなります。
  • 舌質胖大、歯痕、白膩苔は水湿停滞の重要所見です。
  • 滑脈は痰湿でみられやすい脈です。

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