33AM80第33回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床医学症例問題COPD・呼吸困難

次の症例について、問題79、80の問いに答えよ。 「80歳の男性。毎日40本の喫煙を60年続けている。咳、痰、労作時の息切れを訴えている。胸部エックス線検査では胸水や腫瘤陰影は認めない。」 感冒に罹患後、熱はないが呼吸困難が悪化した。また、経皮酸素飽和度の低下を認めた。最も有効な対応はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、COPD患者が感冒後に呼吸困難と経皮酸素飽和度低下をきたした場合の対応を確認します。

これはCOPDの急性増悪を考える状況です。

解説

COPDでは、感染や大気汚染などをきっかけに咳、痰、息切れが急に悪化することがあります。これを急性増悪といいます。

急性増悪では、気道炎症が強まり、気流制限が悪化します。治療では、気管支拡張薬、酸素療法、必要に応じた抗菌薬、副腎皮質ステロイド薬などが用いられます。

本症例では、感冒後に呼吸困難が悪化し、経皮酸素飽和度も低下しています。経過観察だけでは不十分です。気管挿管は重症呼吸不全で必要な場合に検討されますが、最も有効な対応としては副腎皮質ステロイド薬投与が適切です。

安全管理上のポイント
COPD患者でSpO2低下や呼吸困難増悪がある場合は、急性増悪として速やかに評価・治療します。放置しないことが重要です。

選択肢の確認

1.経過観察する。
誤り。
呼吸困難が悪化し、経皮酸素飽和度が低下しているため、経過観察のみは不適切です。急性増悪として対応が必要です。

2.消炎鎮痛薬を投与する。
誤り。
消炎鎮痛薬は疼痛や発熱への対応として使われることがありますが、COPD急性増悪の呼吸困難改善に最も有効な対応ではありません。

3.副腎皮質ステロイド薬を投与する。
正しい。
COPD急性増悪では気道炎症を抑える目的で副腎皮質ステロイド薬が用いられます。本症例の対応として最も適切です。

4.気管挿管を行う。
誤り。
気管挿管は重症呼吸不全や意識障害などで必要な場合に行います。最初から最も有効な対応として選ぶのではなく、病状に応じて検討します。

覚えるポイント

  • COPDは感染を契機に急性増悪することがあります。
  • 急性増悪では呼吸困難悪化、SpO2低下、咳・痰の増加に注意します。
  • 治療には気管支拡張薬、酸素療法、副腎皮質ステロイド薬などが用いられます。

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