33PM147第33回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

リハビリテーション・生活支援がん術後・リンパ浮腫乳癌術後リンパ浮腫

次の症例について、問題147、148の問いに答えよ。 「60歳の女性。1年前に乳癌で左乳房全切除および腋窩リンパ節郭清術を受けた。半年前から左上肢に浮腫が出現し、現在は安静臥床でも改善せず圧痕が残る。」 発症しやすい合併症はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、乳癌術後のリンパ節郭清後に起こるリンパ浮腫と、その合併症を確認します。

リンパ浮腫では、皮膚のバリア機能低下やリンパ還流障害により、感染を起こしやすくなります。

解説

腋窩リンパ節郭清後は、上肢のリンパ液が流れにくくなり、患側上肢にリンパ浮腫が生じることがあります。

リンパ浮腫がある部位では、皮膚や皮下組織にリンパ液が停滞し、免疫防御も低下しやすくなります。そのため、細菌感染による蜂巣炎を発症しやすくなります。

蜂巣炎では、発赤、熱感、腫脹、疼痛、発熱などがみられます。小さな傷や虫刺され、爪切りの傷などがきっかけになることもあります。

安全管理上のポイント
リンパ浮腫のある上肢では、採血、注射、血圧測定、外傷、感染に注意します。発赤や発熱があれば医療機関での評価が必要です。

選択肢の確認

1.強皮症
誤り。
強皮症は自己免疫疾患で、皮膚硬化やレイノー現象などがみられます。乳癌術後リンパ浮腫の合併症として最も発症しやすいものではありません。

2.静脈瘤
誤り。
静脈瘤は静脈弁不全などにより静脈が拡張する病態です。リンパ節郭清後の上肢リンパ浮腫で発症しやすい合併症としては蜂巣炎が適切です。

3.蜂巣炎
正しい。
リンパ浮腫ではリンパ還流障害と局所防御能の低下により、細菌感染である蜂巣炎を起こしやすくなります。

4.深部静脈血栓症
誤り。
深部静脈血栓症は静脈内に血栓ができる病態で、下肢や長期臥床などで問題になります。リンパ浮腫の代表的合併症としては蜂巣炎が重要です。

覚えるポイント

  • 乳癌術後の腋窩リンパ節郭清後には上肢リンパ浮腫が起こることがあります。
  • リンパ浮腫では蜂巣炎を発症しやすくなります。
  • 患側上肢では外傷、感染、採血、血圧測定に注意します。

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