33PM146|第33回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
東洋医学概論弁証論治八綱・瘀血・痰火・腎陽虚
次の症例について、問題145、146の問いに答えよ。 「75歳の男性。3週間前から排便量が少なく、腹部膨満感がある。食欲低下、倦怠感、足の冷えがあり、病院で機能性便秘と言われた。舌苔は白膩、脈は沈遅、腹は小腹不仁を認める。」 病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、便秘に加えて、冷え、沈遅脈、小腹不仁から腎陽虚を判断します。
高齢者で足の冷え、脈沈遅、小腹不仁がある場合は、腎陽不足を考えます。
解説
腎陽は、体を温め、水液代謝や排泄機能を支える働きと関係します。腎陽が不足すると、冷え、倦怠感、腰膝のだるさ、尿や便の異常、下腹部の力のなさなどがみられます。
この症例では、足の冷え、倦怠感、脈沈遅、腹の小腹不仁が示されています。沈遅脈は寒や陽虚を考える所見です。小腹不仁は下腹部に力がなく、腎虚と関連して扱われます。
したがって、治療方針は腎陽を補うことが最も適切です。
ひっかけポイント
便秘でも熱秘だけではありません。高齢者、冷え、沈遅脈、小腹不仁があれば腎陽虚を考えます。
選択肢の確認
1.肝陰を補う。
誤り。
肝陰虚では目の乾燥、めまい、筋のひきつり、舌紅少苔などがみられます。本症例では冷えと沈遅脈、小腹不仁が中心であり、腎陽を補う方針が適切です。
2.腎陽を補う。
正しい。
足の冷え、倦怠感、脈沈遅、小腹不仁は腎陽虚を示す所見です。病証に対する治療方針として最も適切です。
3.大腸の熱を除く。
誤り。
大腸の熱による便秘では、便が硬い、口渇、口臭、尿黄、舌紅、脈数などがみられます。本症例は冷えと沈遅脈があり、熱証ではありません。
4.肺の痰湿を除く。
誤り。
肺の痰湿では咳嗽、喀痰、胸部の重苦しさなどが中心です。本症例の便秘、冷え、小腹不仁には腎陽虚の治療方針が適切です。
覚えるポイント
- 腎陽虚では冷え、倦怠感、脈沈遅がみられます。
- 小腹不仁は腎虚と関係する腹診所見です。
- 熱秘ではなく、冷えを伴う便秘では腎陽虚を考えます。