34PM139|第34回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
臨床医学臨床鑑別便秘・肛門疾患
次の症例について、問題139、140の問いに答えよ。 「48歳の女性。便秘がちで、2週間前から残便感がある。排便時、肛門部に弱い痛みと鮮血がありイボ状の隆起を触れるが自然に戻る。腹痛、排膿はない。仕事は長時間の座業、中学生の双子がいる。」 疾患として最も考えられるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、排便時の鮮血、肛門部のイボ状隆起、自然に戻る脱出から痔核を判断します。
便秘、長時間の座業、出産や育児に伴う負担は痔核の誘因になります。
解説
痔核は、肛門部の静脈叢がうっ血し、こぶ状に腫れた状態です。いわゆる「いぼ痔」です。
内痔核では、排便時の鮮血、残便感、肛門部の脱出感がみられます。脱出した隆起が自然に戻る場合は、比較的早期から中等度の内痔核を考えます。
本症例では、便秘がち、排便時の弱い痛みと鮮血、イボ状の隆起が自然に戻ること、排膿がないことから痔核が最も考えられます。
痔瘻では排膿や肛門周囲の慢性炎症が重要です。潰瘍性大腸炎では粘血便、腹痛、下痢が中心です。
ひっかけポイント
鮮血とイボ状隆起は痔核です。排膿があれば痔瘻を考えます。
選択肢の確認
1.過敏性腸症候群
誤り。
過敏性腸症候群では腹痛、腹部不快感、便秘や下痢の便通異常がみられます。排便時の鮮血やイボ状隆起を説明する疾患としては痔核が適切です。
2.潰瘍性大腸炎
誤り。
潰瘍性大腸炎では下痢、粘血便、腹痛などがみられます。本症例では腹痛がなく、肛門部のイボ状隆起があり、痔核が最も考えられます。
3.痔 核
正しい。
痔核では排便時の鮮血、残便感、肛門部のイボ状隆起や脱出がみられます。隆起が自然に戻る点も痔核に合います。
4.痔 瘻
誤り。
痔瘻は肛門周囲膿瘍の後などに瘻管が形成され、排膿を伴うことがあります。本症例では排膿がないため不適切です。
覚えるポイント
- 痔核は排便時の鮮血とイボ状隆起が重要です。
- 便秘や長時間の座位は痔核の誘因になります。
- 痔瘻では排膿や慢性的な肛門周囲炎症を考えます。