37Q11第37回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)共通科目心理学と心理的支援

事例を読んで、マイクロカウンセリングのかかわり行動や基本的傾聴技法に基づいた面接の最初の段階の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 認知症のある親の介護について負担を感じている相談者が、地域包括支援センターを訪れ、社会福祉士が面接を行った。相談者は「何度も同じことを聞いてくるのでイライラして、つい強い口調で怒ってしまう」と訴えた。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

面接の最初の段階では、すぐに助言や評価をするより、相談者が体験や気持ちを安心して話せる関係をつくります。基本的傾聴技法では、開かれた質問、相づち、言い換え、感情の反映、要約などを用いて理解を深めます。

解説

「その状況について、もう少し詳しく話してもらえませんか」は、答えを限定しない開かれた質問であり、相談者の語りを促すため、4が正答です。相談者は介護負担と怒ってしまうことへの葛藤を抱えています。最初に必要なのは行動を裁いたり解決策を押し付けたりすることではなく、どのような場面で何を感じ、生活にどんな影響があるのかを本人の言葉で理解することです。その上で安全や支援ニーズを確認し、本人と一緒に対応を考えます。

選択肢の確認

1.「同じことを聞かれても、いつも初めてのように答えるといいですよ」
誤り。相談者の状況や気持ちを十分に聴く前に具体的な助言をしており、面接の最初の応答としては早すぎます。

2.「それは適切な行動ではないですよね」
誤り。相談者を評価・非難する応答は防衛的な気持ちを強め、率直な語りを妨げるおそれがあります。

3.「私もあなたと同じような経験をしたので、あなたの気持ちがよくわかります」
誤り。援助者の経験を中心にし、相談者固有の体験を理解したと早合点しているため適切ではありません。

4.「その状況について、もう少し詳しく話してもらえませんか」
正答。相談者が自由に詳しく語れる開かれた質問であり、傾聴とアセスメントの入口になります。

5.「正確に記録したいので、ゆっくり話してもらえませんか」
誤り。援助者の記録上の都合を前面に出し、相談者の感情や体験を理解しようとする応答になっていません。

覚えるポイント

初期面接は「助言より先に理解」です。開かれた質問で語りを促し、反映や要約で理解を確かめます。介護者の怒りを責めるのではなく、負担と安全の両方を確認し、利用できる支援を本人と共に検討します。

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