37Q12|第37回 社会福祉士国家試験 過去問
認知行動療法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
認知行動療法は、感情だけを直接変えようとするのではなく、状況をどう捉えたかという認知と、実際に取っている行動に注目します。不適応な思考・行動のパターンを見つけ、より柔軟で役立つものへ変えていきます。
解説
不適応を生み出している行動や思考に働きかけ、適応的なスタイルへの変化を目指す4が正答です。認知行動療法では、本人と治療者が協働し、自動思考と感情・身体反応・行動のつながりを整理します。そして考えの根拠を検討したり、行動実験や段階的な課題を行ったりします。単に「考え方を前向きにする」ことではなく、現実に照らして柔軟に検討する方法です。本人の目標とペースを尊重して進めます。
選択肢の確認
1.不安を「生の欲望」と捉え、不安にとらわれずに行動するよう指導する。
誤り。不安を排除せず目的に沿って行動する考え方は、森田療法の説明です。
2.クライエントが記憶や夢などを語る自由連想法が用いられる。
誤り。自由連想法は精神分析で用いられる代表的な方法です。
3.抑圧されていることによって、対象者が気づいていない無意識への気づきを促す。
誤り。無意識や抑圧への洞察を重視するのは精神分析的アプローチです。
4.不適応を生み出している行動や思考を、適応的なスタイルに変化させるように働きかける。
正答。認知と行動の相互作用を捉え、本人と協働してより適応的なパターンを身につけます。
5.クライエントの行動に焦点を当てて、強化因子を用いて介入するため、感情面の変化は目標としない。
誤り。行動技法も用いますが、認知・感情・身体反応・行動を関連づけ、苦痛や生活機能の改善を目指します。
覚えるポイント
認知行動療法は「出来事そのもの」だけでなく、「受け止め方と行動」のパターンを検討します。自由連想・無意識は精神分析、不安を抱えたまま目的本位に行動するのは森田療法、と対比します。