37Q66第37回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)共通科目ソーシャルワークの基盤と専門職

事例を読んで、A社会福祉士の発言の基盤となっている考え方を提示した人物として、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 地域活動支援センターで指導員として勤務するAが、地域自立支援協議会の実務者会議に出席したところ、管轄地域内における今後の生活支援の方向性を問われた。そのため、日頃の相談支援活動を踏まえて「私は、障害のある方々の様々な活動が価値ある役割として、社会に認められていくための取組を、私たちはこれからも続けていくことが大切だと思います」と発言し、出席者から賛同を得た。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

事例の「価値ある役割として社会に認められる」という表現は、社会的に価値を低められた人に価値ある社会的役割を創出・維持する社会的役割の価値化(SRV)を示します。

解説

ヴォルフェンスベルガーは、ノーマライゼーション理論を北米で発展させ、後にソーシャル・ロール・ヴァロリゼーション(Social Role Valorization:社会的役割の価値化)を提唱しました。これは、社会的に価値を低められる危険のある人々について、文化的に価値ある手段を用い、価値ある社会的役割を可能にし、確立・向上・維持・防衛する考え方です。障害のある人々の活動が「価値ある役割」として社会に認められる取組を続けるというAの発言に直接対応するため4が最も適切です。バンク‐ミケルセンとニィリエはノーマライゼーションの形成・体系化、ソロモンは抑圧された人々の力の獲得を支えるエンパワメント、バンクスはソーシャルワークの倫理・価値に関する研究で知られます。

選択肢の確認

  • 1.バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.):適切ではありません。デンマークで知的障害者の生活条件を可能な限り通常に近づけるノーマライゼーションの原理を示した人物です。
  • 2.ニィリエ(Nirje, B.):適切ではありません。日・週・年のノーマルなリズムやライフサイクル等、ノーマライゼーションの具体的原理を体系化した人物です。
  • 3.ソロモン(Solomon, B.):適切ではありません。差別や抑圧によって力を奪われた人が力と統制を獲得するエンパワメント実践を理論化した人物です。
  • 4.ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.):正答であり最も適切です。価値を低められた人の価値ある社会的役割を創出・維持する社会的役割の価値化を提唱しました。
  • 5.バンクス(Banks, S.):適切ではありません。ソーシャルワーク専門職の倫理、価値、倫理的意思決定を主要な研究領域とする人物です。

覚えるポイント

「価値ある社会的役割」はヴォルフェンスベルガーのSRVです。バンク‐ミケルセン・ニィリエ=ノーマライゼーション、ソロモン=エンパワメント、バンクス=専門職倫理と対応させます。

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