38Q16第38回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)共通科目社会学と社会システム

エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の福祉国家レジーム論に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1、3

この問題のポイント

福祉国家レジーム論は、市場から離れても生活を維持できる脱商品化と、国家・市場・家族の役割分担などから福祉国家を比較します。自由主義、保守主義的コーポラティズム、社会民主主義の特徴を対応させます。

解説

レジームの形成には階級的・政治的な力関係や歴史的遺制が影響するため1は適切です。自由主義レジームは選別的な公的扶助と市場重視の傾向があり、給付資格が厳格でスティグマを伴いやすいため3も適切です。脱商品化は労働能力の喪失そのものではなく、市場参加に依存せず生活できる程度を表します。

選択肢の確認

1.福祉国家レジームは、左派勢力、カトリック政党、権威主義的国家の歴史的遺制の影響によって形作られる。
正しい。政治勢力の連合や制度の歴史が、各国の福祉国家の型を形成すると捉えます。

2.脱商品化とは、労働者が労働能力を喪失することである。
誤り。労働力を商品として市場で売らなくても、社会的権利により生活を維持できる程度を指します。

3.自由主義レジームの特徴は、エンタイトルメントが厳格であり、スティグマを伴いがちであるということである。
正しい。資力調査付きの選別的給付が中心となりやすく、受給にスティグマを伴う傾向があります。

4.社会民主主義レジームの特徴は、家族の福祉機能が限界に達したときに自治体や国がこれを補完することを前提としている。
誤り。家族の限界後に補完する補完性原理は保守主義的レジームに近く、社会民主主義は普遍主義と脱家族化を重視します。

5.コーポラティズム・レジームの特徴は、社会政策に階級と職業的地位の差異が影響しないことである。
誤り。職域別社会保険などにより、既存の職業的地位や階層差を維持しやすい特徴があります。

覚えるポイント

自由主義は市場・選別、保守主義は職域・地位維持・家族、社会民主主義は普遍主義・高い脱商品化で整理します。

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