38Q43第38回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)共通科目地域福祉と包括的支援体制

国内外のセツルメントの歴史に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: 1・2

正答

1、2

この問題のポイント

セツルメントは、支援者が貧困地域に住み込み、住民と生活を共にしながら教育・保健・文化・社会改革に取り組んだ運動です。イギリス、アメリカ、日本の施設と創設事情を対応させます。

解説

バーネット夫妻が1884年にロンドン東部で開設したトインビー・ホールでは、大学卒業生らが地域に居住して活動したため1が適切です。アダムスらが1889年にシカゴで設立したハル・ハウスは移民の多い地域で教育、保育、文化活動等を展開したため2も適切です。日本の施設については、創設地域、年代、担い手を取り違えないことが重要です。

選択肢の確認

1.バーネット(Barnett, S.)がトインビー・ホール(ロンドン)を設立した当初、主に活動したのは外部から移り住んだ大学の卒業生達であった。
正しい。大学人らが地域に移住して住民と接し、教育や調査、社会改革に取り組む拠点でした。

2.アダムス(Addams, J.)がハル・ハウス(シカゴ)を設立した当初、ヨーロッパからの移民が集住する地域で学習機会提供を含む様々な支援活動が展開された。
正しい。移民住民の生活課題に応じ、教育・保育・文化等の多面的活動が行われました。

3.岡山博愛会は、社会階層の高い住民の割合が大きい地域の中で、排除された人々が気軽に立ち寄り交流する場を提供した。
誤り。岡山博愛会は貧困地域で住民の生活改善に取り組んだ施設で、富裕地域の交流拠点という説明ではありません。

4.キングスレー館は、1924年(大正13年)の関東大震災を契機として、東京帝国大学セツルメントの関係者によって設立された。
誤り。キングスレー館は1897年に片山潜らが開設し、関東大震災後の帝大セツルメントとは別です。

5.我が国の隣保事業は、明治後期に同和対策事業として、政府による公設セツルメントとして始まった。
誤り。初期のセツルメントは民間の宗教家・社会事業家らによる活動が中心で、政府の同和対策事業として始まったものではありません。

覚えるポイント

トインビー・ホール=バーネット・大学人、ハル・ハウス=アダムス・移民地域、キングスレー館=片山潜、と人・場所・年代を組にします。

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