115A066第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

骨表示CT 冠状断像 (別冊No. 22 )を別に示す。 画像中の矢印で示す部位と解剖構造の組合せで正しいのはどれか。 1つ選べ。

115A066の問題画像
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正解: b

正答

b

この問題のポイント

顔面骨のCT冠状断では、眼窩、鼻腔、上顎洞、口蓋、下顎骨の位置関係を利用して、管や孔を同定します。

解説

正答のイでは、矢印が眼窩下壁付近を前後に走る管状構造を示しています。これは眼窩下管です。眼窩下神経と眼窩下動静脈が通り、前方で眼窩下孔へ連続します。

冠状断CTを読むときは、まず左右の眼窩と上顎洞を確認します。眼窩下管は眼窩下壁、すなわち上顎洞の上壁に位置します。鼻涙管は眼窩内側前方から鼻腔下部へ下行し、大口蓋孔は硬口蓋後方、下顎孔は下顎枝内面、オトガイ孔は下顎体前方の小臼歯部に位置します。

画像の確認

実画像では、冠状断CT上にア〜オの矢印があり、イは上顎洞上壁すなわち眼窩底を走る管状構造の位置を指している。この位置関係は眼窩下管に一致し、他の矢印は口蓋・鼻腔・下顎側の構造を示すため、イ―眼窩下管の組合せを選べる。

選択肢の確認

a.ア ー大口蓋孔
誤り。
アの矢印は前方正中寄りの上顎・口蓋部にあり、大口蓋孔の典型的位置ではありません。大口蓋孔は硬口蓋後方の大臼歯部付近に位置します。

b.イ 眼窩下管
正しい。
イの矢印は眼窩下壁、上顎洞上壁にある管状構造を示しており、眼窩下管の位置と一致します。

c.ウ 鼻涙管
誤り。
鼻涙管は眼窩内側の前方から鼻腔下部へ向かって走行します。ウの矢印位置は、鼻涙管の典型的な前内側の走行部位とは一致しません。

d.エ 下顎孔
誤り。
下顎孔は下顎枝の内面に位置し、下顎管の入口となります。エの矢印は下顎体外側寄りにあり、下顎孔の位置ではありません。

e.オ オトガイ孔
誤り。
オトガイ孔は通常、下顎小臼歯部の下顎体外側に位置します。オの矢印は下顎枝内面寄りであり、むしろ下顎孔を考える位置です。

覚えるポイント

  • 眼窩下管は眼窩下壁=上顎洞上壁にあります。
  • 下顎孔は下顎枝内面、オトガイ孔は下顎体前方外側にあります。
  • CTでは、孔そのものより周囲の眼窩・上顎洞・下顎枝を先に確認します。

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