115B055|第115回 歯科医師国家試験 過去問
Ziehl-Neelsen 染色で検出されるのはどれか。 1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
Ziehl-Neelsen染色は、細胞壁に多量の脂質とミコール酸をもつ抗酸菌を検出する染色法です。結核菌が代表です。
解説
Mycobacterium属は、細胞壁にミコール酸を多く含むため、通常のGram染色では染まりにくい性質があります。
Ziehl-Neelsen染色では、石炭酸フクシンで加温染色した後、酸アルコールで脱色します。抗酸菌は一度取り込んだ色素を酸アルコールでも保持するため、赤色に染まります。背景は対比染色によって青色などに染まり、赤い桿菌として観察されます。
結核菌の検出には塗抹染色のほか、培養、核酸増幅検査などを組み合わせます。染色陽性は抗酸菌の存在を示しますが、菌種の確定には追加検査が必要です。
感染対策上のポイント
結核は空気感染するため、疑う患者では適切な換気、呼吸用防護具、専門医療機関との連携が必要です。
選択肢の確認
a.Escherichia coli
誤り。
Escherichia coliはGram陰性桿菌です。抗酸菌ではなく、Ziehl-Neelsen染色の代表的対象ではありません。
b.Klebsiella pneumoniae
誤り。
Klebsiella pneumoniaeは莢膜をもつGram陰性桿菌です。抗酸性を示しません。
c.Streptococcus pyogenes
誤り。
Streptococcus pyogenesはA群β溶血性のGram陽性球菌です。抗酸菌ではありません。
d.Pseudomonas aeruginosa
誤り。
Pseudomonas aeruginosaは非発酵性Gram陰性桿菌です。Ziehl-Neelsen染色で検出する菌ではありません。
e.Mycobacterium tuberculosis
正しい。
結核菌は細胞壁にミコール酸を含む抗酸菌で、Ziehl-Neelsen染色により赤色の抗酸性桿菌として検出されます。
覚えるポイント
- Ziehl-Neelsen染色=抗酸菌染色です。
- 結核菌はミコール酸に富む細胞壁をもちます。
- 抗酸菌塗抹陽性だけでは菌種を確定できず、培養や核酸検査を併用します。