116D007第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

放射線の生物学的影響の過程で最も早期に起こるのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: a

正答

a

この問題のポイント

放射線の生物学的影響は、物理・化学過程に続いてDNA損傷が起こり、その後に細胞死の反応が進みます。

解説

放射線はDNAを直接電離したり、水の放射線分解で生じたフリーラジカルを介して間接的にDNAを傷害したりします。選択肢の中ではDNAの損傷が最も早期です。

アポトーシスでは、その後にカスパーゼ活性化やクロマチン断片化などが進みます。ネクローシスもDNA損傷より後に表面化する細胞死の形態です。

選択肢の確認

a.DNA の損傷
正しい。DNA の損傷は放射線照射後の早期に生じ、後続する細胞応答の起点になります。

b.アポトーシス
誤り。アポトーシスはDNA損傷を認識した後に誘導される細胞死です。

c.ネクローシス
誤り。ネクローシスは重度の細胞障害後に生じる形態的変化で、DNA損傷より後です。

d.カスパーゼの活性化
誤り。カスパーゼの活性化はアポトーシス実行過程に位置します。

e.クロマチンの断片化
誤り。クロマチンの断片化はアポトーシスでみられる後続変化です。

覚えるポイント

  • 放射線の重要標的はDNAです。
  • DNA損傷が先で、カスパーゼ活性化や細胞死は後です。
  • 直接作用と水の放射線分解を介する間接作用があります。

関連問題

116D006116D008
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)