118D081|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
記憶を形成する際に、海馬のシナプス後ニューロンへ流入し、長期増強〈LTP〉を 引き起こすのはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
海馬の長期増強〈LTP〉では、NMDA受容体を介したCa2+流入が細胞内シグナルを活性化し、シナプス伝達効率を高めます。
解説
強いシナプス入力でシナプス後膜が脱分極すると、NMDA受容体チャネルを塞いでいたMg2+が外れます。そこからCa2+が流入し、CaMKIIなどのシグナル経路が活性化され、AMPA受容体の増加や機能強化が起こります。これが記憶形成に関係するLTPの重要な機序です。
ひっかけポイント
Mg2+は静止時にNMDA受容体を塞ぐ役割であり、LTPを開始する主要な細胞内流入イオンはCa2+です。
選択肢の確認
a.H+
誤り。
H+は細胞内pHに影響しますが、NMDA受容体を介してLTPを開始する主要イオンではありません。
b.K+
誤り。
K+は膜電位形成に重要ですが、LTPの細胞内シグナルを開始する流入イオンではありません。
c.Ca2+
正しい。
Ca2+がNMDA受容体からシナプス後ニューロンへ流入し、LTPを引き起こします。
d.Cl-
誤り。
Cl-は抑制性シナプス伝達で重要ですが、海馬LTPの開始イオンではありません。
e.Mg2+
誤り。
Mg2+は静止時のNMDA受容体チャネルを遮断する役割をもち、LTP開始のために流入する主要イオンではありません。
覚えるポイント
- NMDA受容体からCa2+が流入します。
- Mg2+遮断は膜の脱分極で解除されます。
- Ca2+シグナルがAMPA受容体機能を増強します。