119B065第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

24 歳の女性。上顎左側第二小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。2 週前から、 冷たいものがしみるようになったという。自発痛と打診痛は認めない。診察と検査 の結果、インレーを除去後、生活断髄を行うこととした。初診時の口腔内写真(別 冊No. 22A)、エックス線画像(別冊No. 22B)、髄室開拡時の口腔内写真(別冊 No. 22C)及び髄室開拡後にある処置を行い、止血した後の口腔内写真(別冊No. 22 D)を別に示す。 次に使用するのはどれか。1 つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

生活断髄で歯髄切断と止血を終えた後は、覆髄材を切断面へ置くため 裏層器を使用します。

解説

生活断髄法では、感染・炎症が強い冠部歯髄を除去し、健全な根部歯髄を保存します。無菌的操作下で歯髄を切断し、洗浄・止血して、切断面へ水酸化カルシウム系材料やケイ酸カルシウム系材料などの覆髄材を適切な厚さで置きます。

覆髄材を窩洞内へ運搬し、切断面へ静かに適合させる器具が裏層器です。過度な圧接は残存歯髄を傷害するため避けます。

画像の確認

実画像A・Bでは上顎左側第二小臼歯に大きな既存修復と深い齲蝕があり、Cで髄室を開拡、Dで冠部歯髄を切断して止血している。次は断髄面へ覆髄材・裏層材を置く段階なので、材料を運搬・填入する裏層器を用いる。

選択肢の確認

a.裏層器
正しい。
裏層器は覆髄材や裏層材を窩洞へ運び、歯髄切断面へ適合させるために使用します。

b.有鈎探針
誤り。
有鈎探針は根管口の探索や異物確認などに用います。覆髄材の填入器具ではありません。

c.ゲーツグリッデンドリル
誤り。
ゲーツグリッデンドリルは根管口部の拡大などに用います。生活断髄後の覆髄材填入には用いません。

d.平頭裂溝状スチールバー
誤り。
平頭裂溝状スチールバーは歯質切削などに用います。止血後に次に使う覆髄材運搬器具ではありません。

e.スプーンエキスカベーター
誤り。
スプーンエキスカベーターは軟化象牙質や歯髄組織の除去に用います。止血後の覆髄材填入には裏層器を用います。

覚えるポイント

  • 生活断髄は根部生活歯髄を保存します。
  • 切断面の止血後に覆髄材を置きます。
  • 覆髄材の運搬・適合には裏層器を使います。

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