Y2024M04E1Q42|第2024年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
免疫に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
抗原、抗体、好中球及びBリンパ球・Tリンパ球の役割を整理する問題です。
Bリンパ球は抗体を介する体液性免疫、Tリンパ球は主に細胞性免疫を担います。選択肢5は両者を逆にしています。
解説
抗原は、免疫に関係する細胞から異物として認識され、免疫反応の対象となる物質です。蛋白質や糖質など、さまざまな物質が抗原になり得ます。
抗体は免疫グロブリンと呼ばれる蛋白質で、抗原に対する体液性免疫において作られます。Bリンパ球が活性化されて形質細胞へ分化し、抗体を産生します。
Tリンパ球は、感染細胞などを攻撃する細胞性免疫に主に関与します。また、好中球は白血球の一種で、アメーバ様運動によって移動し、侵入した細菌などを貪食します。したがって、Bリンパ球とTリンパ球の役割を逆にした選択肢5が誤りです。
ひっかけポイント
Bリンパ球は抗体、Tリンパ球は細胞性免疫と対応させます。アルファベットだけで混同しないようにします。
衛生管理者としての実務ポイント
感染症対策では、免疫の知識だけでなく、感染経路に応じた換気、手指衛生、個人用保護具、健康状態の確認及び産業医等との連携を組み合わせます。
選択肢の確認
1.抗原とは、免疫に関係する細胞によって異物として認識される物質のことである。
記述としては正しい。
免疫系から異物として認識され、免疫反応の対象となる物質を抗原といいます。
2.抗原となる物質には、蛋白質、糖質などがある。
記述としては正しい。
蛋白質や糖質などは抗原となり得ます。
3.抗体とは、体内に入ってきた抗原に対して体液性免疫において作られる免疫グロブリンと呼ばれる蛋白質のことである。
記述としては正しい。
抗体は体液性免疫で産生される免疫グロブリンです。
4.好中球は白血球の一種であり、偽足を出してアメーバ様運動を行い、体内に侵入してきた細菌などを貪食する。
記述としては正しい。
好中球は白血球の一種で、細菌などを取り込む貪食作用を担います。
5.リンパ球には、血液中の抗体を作る T リンパ球と、細胞性免疫の作用を持つ Bリンパ球がある。
正答。記述としては誤り。
役割が逆です。抗体を作る側がBリンパ球で、細胞性免疫を主に担うのがTリンパ球です。
この問題では「誤っているもの」を選ぶため、5が正答です。
覚えるポイント
- 抗原は免疫系に異物として認識される物質である。
- 抗体は免疫グロブリンである。
- Bリンパ球は体液性免疫と抗体産生に関与する。
- Tリンパ球は主に細胞性免疫に関与する。
- 好中球は細菌などを貪食する。