Y2026M04E1Q32|第2026年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に基づく、重量物取扱い作業における腰痛予防対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、重量物取扱い作業における腰痛予防対策が問われています。
腰痛予防は、腰部保護ベルトだけに頼るのではなく、重量制限、作業姿勢、作業方法、健康診断、作業環境改善を組み合わせて考えます。
解説
重量物取扱い作業では、腰部への負担を減らすことが重要です。
荷物の重量、重心の位置、持ち上げ方、作業台の高さ、作業頻度、補助機器の利用などを確認します。
腰部保護ベルトは、必要に応じて使用を検討するものであり、労働者全員に一律に使用させるものではありません。体格、作業内容、既往歴、装着方法などにより適否が異なるためです。
ひっかけポイント
「腰痛予防」と聞くと腰部保護ベルトを選びたくなりますが、指針では全員一律使用ではなく、作業改善や負担軽減が基本です。
衛生管理者としての実務ポイント
職場巡視では、荷物の重量表示、作業姿勢、持ち上げ高さ、台車やリフターの利用状況、休憩、腰痛健康診断の実施状況を確認します。
選択肢の確認
1.著しく重心の偏っている荷物は、その旨を明示する。
記述としては正しい。
重心が偏っている荷物は、持ち上げ時に姿勢を崩しやすく、腰部に急な負担がかかります。重心の偏りを明示することは、作業者が事前に注意できるため有効です。
2.労働者全員に腰部保護ベルトを使用させる。
正答。記述としては誤り。
腰部保護ベルトは、必要に応じて使用を検討するものであり、労働者全員に一律に使用させる対策ではありません。腰痛予防では、重量制限、作業姿勢、補助機器、作業手順の改善を優先して考えます。
3.満18歳以上の男性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下とする。
記述としては正しい。
人力のみによる重量物取扱いでは、過大な重量を避ける必要があります。満18歳以上の男性労働者については、体重のおおむね40%以下が目安です。
4.床面などから荷物を持ち上げる場合には、片足を少し前に出し、膝を曲げ、腰を十分に降ろして当該荷物をかかえ、膝を伸ばすことによって立ち上がるようにする。
記述としては正しい。
腰だけを曲げて持ち上げると腰部に大きな負担がかかります。膝を曲げて腰を落とし、荷物を体に近づけ、脚の力を使って立ち上がることが腰痛予防に有効です。
5.当該作業に配置する際及びその後6か月以内ごとに1回、定期に、腰痛の健康診断を実施する。
記述としては正しい。
重量物取扱い作業など腰痛のリスクが高い作業では、配置時とその後6か月以内ごとに1回、腰痛に関する健康診断を行うことが示されています。
覚えるポイント
- 腰痛予防は、作業姿勢、重量制限、補助機器、健康診断を組み合わせる。
- 腰部保護ベルトは、全員一律ではなく必要に応じて検討する。
- 満18歳以上の男性の人力取扱い重量は、体重のおおむね40%以下が目安。
- 床から持ち上げるときは、膝を曲げ、腰を落とし、荷物を体に近づける。