Y2023M10E1Q31|第2023年10月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に基づき、腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対して当該作業に配置する際に行う健康診断の項目として、適切でないものは次のうちどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、腰部に著しい負担のかかる作業へ配置する際に行う腰痛健康診断の項目が問われています。
負荷心電図検査は腰痛健康診断の項目ではありません。
解説
腰痛予防対策指針では、重量物取扱い、介護・看護など腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者について、配置時と定期の腰痛健康診断を行うことが示されています。
配置時の健康診断では、腰痛の既往、これまでの業務、現在の症状、脊柱の状態、神経障害の有無などを確認します。
主な項目には、次のものがあります。
- 既往歴及び業務歴の調査
- 自覚症状の有無の検査
- 脊柱の検査
- 神経学的検査
- 必要に応じた筋力、可動域などの確認
負荷心電図は、運動により心臓へ負荷をかけ、虚血性心疾患などを評価する検査です。腰部負担や腰痛の状態を評価する検査ではありません。
健康診断は、腰痛を発見するだけでなく、作業配置、補助具、作業姿勢、作業時間の改善へつなげるために行います。
健康管理のポイント
健診結果だけでなく、実際の持上げ重量、前屈・ひねり姿勢、介助方法、作業台の高さなどを確認し、作業環境・作業方法を改善します。
衛生管理者としての実務ポイント
症状がある労働者について、衛生管理者が診断せず、医師の意見に基づいて作業軽減や配置転換を検討します。
選択肢の確認
1.既往歴及び業務歴の調査
適切である。
既往歴と業務歴は、腰痛の発症歴、悪化要因、過去の腰部負担を把握するために必要です。
2.自覚症状の有無の検査
適切である。
腰痛、下肢のしびれ、動作時痛などの自覚症状を確認します。
3.負荷心電図検査
正答。適切でない。
負荷心電図は主に虚血性心疾患などを評価する検査であり、腰痛健康診断の配置時項目ではありません。
4.神経学的検査
適切である。
感覚、反射、筋力などを確認する神経学的検査は、神経根症状などの有無を評価するために行います。
5.脊柱の検査
適切である。
脊柱の形態、可動性、圧痛などを確認する脊柱の検査は、腰痛健康診断の項目です。
覚えるポイント
- 腰痛健康診断では、既往歴・業務歴と自覚症状を確認する。
- 脊柱の検査と神経学的検査を行う。
- 負荷心電図は腰痛健康診断の項目ではない。
- 健診結果を作業姿勢、重量、補助具、配置の改善へつなげる。