33PM95第33回 柔道整復師国家試験 過去問

生理学・運動学神経機能・身体所見末梢神経麻痺・手の変形

尺骨神経の低位麻痺の症状でないのはどれか。

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正解: 3

正答

3.手関節尺屈力低下

この問題のポイント

尺骨神経低位麻痺は、手関節より遠位、特にギヨン管周囲などで尺骨神経が障害される状態です。

低位麻痺では、手内筋の麻痺が中心となり、尺側手根屈筋は障害されません

そのため、手関節尺屈力低下は低位麻痺の症状ではありません。

解説

尺骨神経は、前腕で尺側手根屈筋や深指屈筋尺側部を支配し、手部では骨間筋、虫様筋の一部、母指内転筋、小指球筋などを支配します。

尺骨神経低位麻痺では、障害部位が手関節付近またはそれより遠位であるため、前腕にある尺側手根屈筋は保たれます。

そのため、手関節尺屈力は大きく低下しません。

一方、手内筋は障害されるため、骨間筋の萎縮、鷲手変形、指の内外転障害がみられます。

母指内転筋が麻痺すると、母指と示指で紙を挟むときに長母指屈筋で代償し、母指IP関節が屈曲します。これがフローマン徴候陽性です。

したがって、尺骨神経低位麻痺の症状でないものは手関節尺屈力低下です。

選択肢の確認

1.鷲手
誤り。
尺骨神経麻痺でみられる代表的変形です。低位麻痺では鷲手が目立ちやすいです。

2.骨間筋の萎縮
誤り。
骨間筋は尺骨神経支配であり、低位麻痺で萎縮します。

3.手関節尺屈力低下
正しい。
尺側手根屈筋は前腕で分枝を受けるため、低位麻痺では保たれます。したがって手関節尺屈力低下は低位麻痺の症状ではありません。

4.フローマン徴候陽性
誤り。
母指内転筋麻痺によりフローマン徴候が陽性となります。

覚えるポイント

  • 尺骨神経低位麻痺では手内筋が障害される。
  • 鷲手、骨間筋萎縮、フローマン徴候がみられる。
  • 尺側手根屈筋は前腕で分枝を受けるため、低位麻痺では保たれる。
  • 手関節尺屈力低下は高位麻痺で考える。
  • 低位麻痺と高位麻痺の違いを整理する。

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