109Q032|第109回 薬剤師国家試験 過去問
プラスミンのフィブリンへの結合を阻害することで、止血作用を示すのはどれ か。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
フィブリンを作る凝固系の促進と、できたフィブリンを壊す線溶系の抑制を分けます。プラスミンは線溶系の酵素です。
解説
トラネキサム酸はリシンに似た構造をもつ抗線溶薬です。プラスミノゲンおよびプラスミンのリシン結合部位に結合し、これらがフィブリンへ吸着するのを妨げます。その結果、プラスミンによるフィブリン分解が抑制され、形成済み血栓が安定化して止血作用を示します。他の薬は、凝固因子の産生、ヘパリン中和、凝固促進、毛細血管からの出血抑制という別の段階に作用します。
選択肢の確認
1.フィトナジオン:ビタミンK1としてビタミンK依存性凝固因子の生合成を助けます。
2.プロタミン:正電荷によりヘパリンと複合体を作り、その抗凝固作用を中和します。
3.トラネキサム酸:正答。プラスミン系のフィブリン結合を阻害して線溶を抑えます。
4.ヘモコアグラーゼ:トロンビン様作用などにより凝固を促す止血薬で、設問の結合阻害薬ではありません。
5.カルバゾクロムスルホン酸:毛細血管抵抗性を高め、透過性を抑える薬です。
覚えるポイント
トラネキサム酸は「抗凝固薬」ではなく「抗線溶薬」です。フィブリンの生成を増やすより、その分解を抑えます。