109Q206|第109回 薬剤師国家試験 過去問
64 歳男性。身長168 cm、体重62 kg。血圧135/80 mmHg。飲酒習慣あ り。パーキンソン病及び高血圧症と診断され、処方1 及び処方2 の薬剤を服用中で ある。最近、パーキンソン病が進行し、wearing︲off 現象を頻回に起こすように なったため、処方3 が追加となり、患者家族が薬局に処方箋を持参した。 (処方1 ) レボドパ250 mg・カルビドパ配合錠 1 回1 錠(1 日3 錠) 1 日3 回 朝昼夕食後 14 日分 (処方2 ) アムロジピン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 (処方3 ) セレギリン塩酸塩口腔内崩壊錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 処方3 の薬剤の服用開始にあたり、薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ 選べ。
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正解: 3・4
正答
3・4
この問題のポイント
MAO-B阻害薬セレギリン追加時の食品相互作用と精神神経系副作用を確認します。
解説
セレギリンは脳内MAO-Bを不可逆的に阻害してドパミン分解を抑え、レボドパの効果持続時間を延ばします。選択性は用量依存的であり、チラミンを多量に含む熟成チーズ、ビール、赤ワイン等を過量摂取すると昇圧反応を生じる可能性があります。幻覚、妄想などが現れた場合は速やかな受診が必要です。既存薬を大幅に減量・中止したり、症状改善だけで自己中止したりしてはいけません。
選択肢の確認
1.レボドパ製剤を1 日3 錠から1 錠へ減量するように医師に提案する。:一律に3分の1へ減量する根拠はありません。症状・副作用に応じ調整します。
2.アムロジピン錠の中止を医師に提案する。:併用自体を理由に中止する必要はありません。
3.チーズ、ビール、赤ワインを大量に摂取した場合、血圧上昇を起こす可能性が あることを患者家族に説明する。:正答です。
4.幻覚があらわれた場合、すぐに病院を受診するように患者家族に説明する。:正答です。
5.wearing︲off 現象が改善したら、処方3 を中止してよいことを患者家族に説明 する。:自己判断で中止せず医師へ相談します。
覚えるポイント
セレギリンはレボドパ作用を延長しますが、チラミンによる高血圧と幻覚等に注意します。