109Q205|第109回 薬剤師国家試験 過去問
72 歳女性。近医で2 年前に高血圧症及びうつ病と診断され、薬物治療が開 始された。1 年前から動作緩慢となり、右上肢と左下肢に振戦を自覚するように なった。最近、振戦が強くなったため総合病院を受診したところ、パーキンソン病 が疑われた。担当医は、パーキンソン病の診断を裏付けるためイオフルパン( 123I) 注射液によるドパミントランスポーターシンチグラフィーを数週間後に施行するこ とにした。担当医は薬剤師に、検査に関する注意事項の説明を依頼した。薬剤師が お薬手帳を確認したところ、以下の記載があった。 (お薬手帳の内容) フルボキサミンマレイン酸塩錠75 mg 1 回1 錠(1 日2 錠) 1 日2 回 朝夕食後 28 日分 イルベサルタン錠100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) トリクロルメチアジド錠1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 イオフルパン( 123I)注射液によるドパミントランスポーターシンチグラフィー はSPECT の1 つである。この診断法に関連する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。

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正解: 1・2
正答
1・2
この問題のポイント
SPECTが単一光子を検出する放射型CTであることを、PETの同時計数と区別します。
解説
123Iは電子捕獲により壊変し、放出されるγ線をガンマカメラで検出します。SPECTは検出器を回転させて各方向の投影データを集め、放射能分布の断層像を再構成する放射型CTです。PETは陽電子と電子の対消滅で生じる2本の光子を同時計測する点が異なります。イオフルパンはドパミントランスポーターへ結合した線条体の集積を評価します。
選択肢の確認
1.123I から放出されるc 線を検出する。:正答です。packの「c」は公式画像のγ線をOCRしたもので、γ線を検出します。
2.SPECT は、放射型のCT の一種である。:正答です。単一光子放出断層撮影です。
3.放出される2 本の消滅放射線を同時計測する。:陽電子放出核種を用いるPETの原理です。
4.イオフルパン( 123I)注射液は、病院内のサイクロトロンで製造する必要がある。:製造された放射性医薬品が供給され、院内サイクロトロンは必須ではありません。
5.ドパミントランスポーターに結合しなかった遊離の 123I を測定する。:結合したイオフルパンの線条体集積を評価します。
覚えるポイント
SPECTはγ線1本、PETは対向する消滅光子2本の同時計測です。