110Q103第110回 薬剤師国家試験 過去問

以下の反応で、生成物を与える電子移動を示す一連の矢印が正しいのはどれ か。2つ選べ。 O ONa 1 H3C CH3 CH3 H3C H H H Na+ H H B- O O H3C 2 CH3 CH3NH CH3 N H H CH3 CH3 O- H3C I H3C OCH3 H3C 3 CH3 CH3 + NO2 H 4 +NO2 NO2 CH3 CH3 H3C H3C + H3C + CH3 5 CH3 CH3 H3C H3C H3C H3C Br Br-

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2つ選択
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正解: 3・4

正答

3・4

この問題のポイント

曲矢印は電子対のある結合・孤立電子対から始まり、電子を受け取る原子または結合へ向けます。図3と4がこの原則に合います。

解説

図3ではtert-ブトキシドのO⁻の孤立電子対がヨードメタンのメチル炭素を攻撃し、同時にC-I結合電子がIへ移るSN2反応です。図4ではベンゼンのπ電子がニトロニウムイオンへ攻撃してσ錯体を作り、C-H結合電子が環へ戻って芳香族性を回復する求電子芳香族置換です。還元、共役付加、カルボカチオン転位でも、矢印の根元に電子が存在することと、各段階から描かれた生成物が導けることを確認します。

選択肢の確認

1.選択肢1(画像参照):ヒドリド移動の電子はB-H結合からカルボニル炭素へ向かう必要があり、矢印が不適切です。
2.選択肢2(画像参照):共役付加ではNの孤立電子対からβ炭素へ攻撃し、共役π電子をカルボニル側へ送ります。図は矢印の起点と向きが逆です。
3.選択肢3(画像参照):正答。O⁻からメチル炭素、C-I結合からI⁻へ電子が移ります。
4.選択肢4(画像参照):正答。ニトロ化のσ錯体形成と脱プロトン化を正しく示します。
5.選択肢5(画像参照):電子は移動するC-C結合から隣のカチオン中心へ、次にBr⁻から新たなカチオン中心へ動くべきで、図は矢印の向きが逆です。

覚えるポイント

矢印の根元は孤立電子対・負電荷・π結合・σ結合のいずれか。正電荷から矢印を出しません。

110Q102110Q104
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