111Q231|第111回 薬剤師国家試験 過去問
50 歳女性。これまでに薬の副作用、アレルギー歴なし。肩こり、ほてり、 発汗、イライラを感じている。食事のバランスに気をつけているが、健康診断で骨 密度が低めであることを指摘された。骨の健康が気になり、特定保健用食品を利用 したいと思い、薬局を訪れた。 この女性に勧める特定保健用食品の関与成分として適切なのはどれか。2つ選 べ。
解答・解説を見る
正解: 2・4
正答
2・4
この問題のポイント
特定保健用食品の関与成分を、その許可表示である骨、コレステロール、体脂肪、歯の健康と対応させます。
解説
骨の健康維持に関する特定保健用食品の関与成分には、大豆イソフラボンとビタミンK2があります。大豆イソフラボンはエストロゲン様作用を介して骨からのカルシウム溶出を抑える方向に働き、骨の健康が気になる更年期の女性という本例に対応します。ビタミンK2はオステオカルシンのγ-カルボキシ化に必要で、骨へのカルシウム取り込みを助けます。一方、キトサンはコレステロールの吸収を抑えて血清コレステロールを低下させる用途、茶カテキンは体脂肪に関する用途、マルチトールはむし歯になりにくい歯の健康に関する用途の成分です。健康食品だけで骨粗しょう症の診断や治療を代替せず、骨密度低下について受診も勧めます。
選択肢の確認
1.キトサン:誤り。主にコレステロールが高めの人を対象とする関与成分です。
2.大豆イソフラボン:正答。骨からのカルシウム溶出を抑え、骨の健康維持に関わります。
3.茶カテキン:誤り。主に体脂肪などに関する保健用途の成分です。
4.ビタミン K2:正答。オステオカルシン活性化を介して骨形成を助けます。
5.マルチトール:誤り。糖アルコールで、歯を丈夫で健康に保つ用途に対応します。
覚えるポイント
骨の健康には大豆イソフラボンとビタミンK2。キトサンはコレステロール、茶カテキンは体脂肪、マルチトールは歯と対応させます。