60AM021|第60回 理学療法士国家試験 過去問
ノーマライゼーションで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3.障害者が自己決定権を有することである。
この問題のポイント
ノーマライゼーションは、障害を持つ人々が社会的・生活的環境で自らの生活を決める権利を尊重する理念です。理学療法においても、この理念はサービスの提供に際して「どのような生活を送るか」を本人の意思に沿って考えるための土台となります。
解説
ノーマライゼーションとは、障害があっても地域社会で普通の生活を送る権利を主張する社会的・倫理的アプローチです。その中心にあるのは「自己決定権の尊重」です。これは、障害者に生活の選択、行動、環境への参加を主体的に与えることによって、社会的参加を促進する目的があります。
この理念は、医学的モデル(身体機能の回復を重視)とは異なり、社会的・環境的要因を重視しています。例えば、障害者が住む環境や職場、友人関係などを自ら設計できるように支援することが、ノーマライゼーションの実現につながります。
理学療法では、身体機能の改善(治療的介入)ではなく、その人が「どのような生活を望んでいるか」を理解し、その生活を支える環境づくりを支援することが求められます。
選択肢の確認
1.医学的モデルに基づいた概念である。:間違え。医学モデルとは異なる。
2.日本からはじまった社会理念である。:間違え。デンマークで提唱され、北欧から広まった。
3.障害者が自己決定権を有することである。:正しい。自己決定は核心的な価値。
4.福祉サービスを利用せずに生活することである。:間違え。サービスの利用を否定せず、必要なサービスを含めた生活を指す。
5.身体機能の改善によって生活を正常化させることである。:間違え。正常化ではなく、社会的・生活的参加を重視。
覚えるポイント
「ノーマライゼーション=自分らしく生活できる権利」。その中核は「自己決定権」。理学療法士が関わる現場では、その意思を尊重した介入が求められます。