36AM25|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち第36回午前・問17〜42
治療に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
輸血、透析、血球成分除去療法、LDL吸着療法について、治療の方法と適応を整理します。
解説
LDL吸着療法は、体外循環によって血液を吸着器に通し、LDLを選択的に除去する治療です。薬物療法だけでは十分にLDLコレステロールを低下させにくい重症の家族性高コレステロール血症などに行われます。
貯血式の自己血輸血は、予定手術に備えて本人の血液をあらかじめ採取・保存して用います。自分の血液を用いるため、同種血輸血によるGVHDを回避できます。血液透析はダイアライザーの人工膜、腹膜透析は患者自身の腹膜を透析膜として利用します。
選択肢の確認
1.自己血輸血は、緊急手術で行われる。
誤り。貯血式自己血輸血は、本人の血液を事前に準備できる予定手術で行われます。緊急手術には通常適しません。
2.自己血輸血では、GVHD(移植片対宿主病)がみられる。
誤り。輸血後GVHDは主に供血者のリンパ球が受血者の組織を攻撃して起こります。自己血輸血では本人の血液を用いるため生じません。
3.血液透析では、腹膜を用いる。
誤り。血液透析はダイアライザーの人工膜を使います。腹膜を透析膜として使うのは腹膜透析です。
4.白血球除去療法は、過敏性腸症候群の患者に行う。
誤り。白血球除去療法は、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患で行われることがあります。機能性疾患である過敏性腸症候群の治療ではありません。
5.LDL 吸着療法(LDL アフェレーシス)は、家族性高コレステロール血症の患者に行う。
正しい。LDL吸着療法は、重症の家族性高コレステロール血症などで血中LDLを除去するために行います。
覚えるポイント
- LDL吸着療法は、重症の家族性高コレステロール血症などが適応です。
- 貯血式自己血輸血は予定手術に備えて行い、輸血後GVHDを回避できます。
- 血液透析は人工膜、腹膜透析は腹膜を利用します。