36AM30|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち第36回午前・問17〜42
循環器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
高血圧、虚血性心疾患、静脈血栓塞栓症、心不全、脳梗塞について、病態の違いを整理します。
解説
深部静脈血栓症では、主に下肢の深部静脈に血栓ができます。その一部がはがれて静脈血流に乗り、右心系を経て肺動脈を閉塞すると肺塞栓症を起こします。両者を合わせて静脈血栓塞栓症と呼びます。
仮面高血圧は診察室血圧が正常でも家庭血圧や職場などの血圧が高い状態です。狭心症は一過性の心筋虚血で、通常は心筋壊死を伴いません。右心不全では体静脈系、左心不全では肺静脈系のうっ血が中心です。ラクナ梗塞は脳の細い穿通枝の閉塞で起こります。
選択肢の確認
1.仮面高血圧では、家庭血圧は正常である。
誤り。仮面高血圧では診察室血圧は正常ですが、家庭血圧など診察室外の血圧が高値です。
2.狭心症では、心筋壊死が生じる。
誤り。狭心症は一過性の心筋虚血で、心筋壊死は生じません。心筋壊死を伴うのは心筋梗塞です。
3.深部静脈血栓症は、肺塞栓のリスク因子である。
正しい。深部静脈の血栓が遊離して肺動脈を閉塞すると、肺塞栓症を起こします。
4.右心不全では、肺うっ血が生じる。
誤り。右心不全では体静脈系のうっ血により、頸静脈怒張、末梢浮腫、肝腫大などがみられます。肺うっ血は主に左心不全で生じます。
5.ラクナ梗塞は、太い血管の閉塞による脳梗塞である。
誤り。ラクナ梗塞は、脳深部へ血液を送る細い穿通枝が閉塞して起こる小さな脳梗塞です。
覚えるポイント
- 深部静脈血栓症の血栓は、肺塞栓症の原因になります。
- 狭心症は心筋壊死を伴わず、右心不全では体静脈系がうっ血します。
- 仮面高血圧は診察室外血圧が高く、ラクナ梗塞は細い穿通枝の閉塞で起こります。