37PM149|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
日本人の食事摂取基準(2020 年版)を用いた、成人集団における食事摂取状況の評価とその指標の組合せである。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
食事摂取基準(2020年版)を集団の食事評価に用いるとき、どの指標で何を評価するかを問う問題です。
解説
集団の食事摂取状況の評価では、指標ごとに使い方が決まっています。
・エネルギー:BMI(又は体重変化量)で評価します。摂取不足はBMIが目標範囲の下限を下回る者の割合、過剰はBMIが上限を上回る者の割合でみます。EER(推定エネルギー必要量)との比較では評価しません。
・栄養素の摂取不足:EAR(推定平均必要量)を下回る者の割合でみます(カットポイント法)。EARがない栄養素では、集団の摂取量の中央値がAI(目安量)以上なら不足者は少ないと判断できます。ただし、中央値がAI未満でも不足者の割合は推定できません。
・栄養素の過剰摂取:UL(耐容上限量)を上回る者の割合でみます。
・生活習慣病の予防:DG(目標量)の範囲を逸脱する者の割合でみます。
ひっかけ注意:RDA(推奨量)は集団の評価には用いません。また、エネルギーの評価にEERを使わない点は頻出です。
選択肢の確認
1.エネルギーの過剰摂取 ── 推定エネルギー必要量(EER)を超えて摂取している者の割合
最も適当とはいえない。エネルギーの過剰摂取は、BMIが目標範囲の上限を上回る者の割合で評価します。EERとの比較は用いません。
2.エネルギーの摂取不足 ── BMI の平均値と目標とするBMI の範囲の下限値との差
最も適当とはいえない。摂取不足の評価は、BMIが目標範囲の下限を下回る「者の割合」で行います。平均値と下限値の差ではありません。
3.栄養素の摂取不足 ── 栄養素の平均摂取量とRDA の差
最も適当とはいえない。RDAは個人の摂取計画などに用いる指標で、集団の摂取不足の評価には用いません。
4.栄養素の摂取不足 ── EAR を下回る者の割合
最も適当である。EARを下回る者の割合を、不足している者の割合とみなして評価します(カットポイント法)。
5.栄養素の過剰摂取 ── AI を上回る者の割合
最も適当とはいえない。過剰摂取はUL(耐容上限量)を上回る者の割合で評価します。AIは上限値ではないため、AIを上回っても過剰とは判定しません。
覚えるポイント
- 集団のエネルギー評価はBMIの分布(下限未満・上限超の者の割合)で行う
- 栄養素の摂取不足はEARを下回る者の割合(カットポイント法)
- 過剰摂取はULを上回る者の割合で評価する。AIは上限値ではなく、AI未満でも不足割合は推定できない