38AM73|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
基礎栄養学第38回午前・問68〜81
コレステロール代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
コレステロールの役割と代謝(合成調節を含む)について、正しい記述を選ぶ問題です。
解説
コレステロールは細胞膜の主要な構成成分で、膜の流動性や安定性を保っています。
コレステロールはエネルギー源としては利用されません(分解してATPを取り出す経路を持たない)。
コレステロールはステロイドホルモン(副腎皮質ホルモンや性ホルモン)・胆汁酸・ビタミンDの材料になります。ペプチドホルモンの材料にはなりません。
皮膚で7─デヒドロコレステロールが紫外線を受けてビタミンDが作られます。つまりコレステロールからビタミンDができるのであり、その逆ではありません。
コレステロール合成の律速酵素はHMG─CoA還元酵素です。細胞内コレステロールが減るとこの酵素が活性化して合成が高まり、増えると抑制されます(フィードバック調節)。
選択肢の確認
1.コレステロールは、エネルギー源として利用される。
誤り。コレステロールはエネルギー源としては利用されない。
2.コレステロールは、細胞膜の構成成分である。
最も適当。コレステロールは細胞膜の主要な構成成分。
3.コレステロールは、ペプチドホルモンの材料となる。
誤り。コレステロールはステロイドホルモンの材料。ペプチドホルモンの材料にはならない。
4.コレステロールは、ビタミンD から合成される。
誤り。逆で、コレステロール由来の7─デヒドロコレステロールからビタミンDが作られる。
5.細胞内コレステロール量の減少は、HMG─CoA 還元酵素活性を抑制する。
誤り。細胞内コレステロールが減ると、HMG─CoA還元酵素は活性化して合成が高まる。
覚えるポイント
- コレステロールは細胞膜成分、エネルギー源にはならない
- ステロイドホルモン・胆汁酸・ビタミンDの材料
- 合成の律速酵素はHMG─CoA還元酵素、コレステロール減少で活性化