44PM32第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識原理・構造循環・呼吸・体温計測/血圧・心拍出量

観血式血圧測定の際、ヘパリン加生理食塩液を加圧する理由はどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、観血式血圧測定ラインのフラッシュシステムの目的が問われています。

観血式血圧測定では、動脈ライン内で血液が凝固すると、波形が鈍くなったり測定不能になったりします。

そのため、ヘパリン加生理食塩液を加圧し、微量を持続的に流してラインや動脈針先端の閉塞を防ぎます。

解説

観血式血圧測定では、動脈内にカテーテルや動脈針を留置し、圧ラインを介して圧トランスデューサへ動脈圧を伝えます。

このライン内に血液が逆流したり滞留したりすると、血栓ができやすくなります。血栓や凝血が起こると、圧波形が正しく伝わらず、収縮期圧や拡張期圧の測定に誤差が生じます。

そこで、ヘパリン加生理食塩液を加圧バッグで一定圧に加圧し、微量を連続的にラインへ流します。これにより、ライン内への血液逆流や凝固を防ぎ、動脈針先端の開存性を保ちます。

この持続的な微量流量は、血圧値を校正するためではありません。ゼロ点調整や共振防止、過大圧保護とも目的が異なります。

ME機器管理での注意点
観血式血圧測定では、ゼロ点、トランスデューサ位置、気泡、凝血、ラインの屈曲、フラッシュ液の残量、加圧バッグ圧を確認します。加圧不足ではライン閉塞の危険が高くなります。

選択肢の確認

1.血圧値を校正する。
誤り。
血圧値の校正やゼロ点調整は、トランスデューサを大気開放して基準を合わせる操作などで行います。ヘパリン加生理食塩液を加圧する主目的ではありません。

2.血圧測定ラインの共振を防止する。
誤り。
ラインの共振やダンピングには、チューブの長さ、硬さ、気泡、凝血などが関係します。ヘパリン加生理食塩液の加圧の主目的は、共振防止ではなくラインの開存維持です。

3.トランスデューサのゼロ点を調整する。
誤り。
ゼロ点調整は、トランスデューサを適切な高さに置き、大気開放して基準を合わせる操作です。ヘパリン加生理食塩液の加圧とは目的が異なります。

4.過大な圧力からトランスデューサを保護する。
誤り。
加圧バッグはフラッシュ液を一定圧で送り込むためのものです。過大圧からトランスデューサを保護することが主目的ではありません。

5.微量のヘパリン加生理食塩液を動脈針先端に持続的に流す。
正しい。
ヘパリン加生理食塩液を加圧することで、微量の液を動脈針先端へ持続的に流し、血液逆流や凝血による閉塞を防ぎます。観血式血圧測定ラインを維持するために重要です。

覚えるポイント

  • 観血式血圧測定では、ライン内の凝血や気泡が測定誤差の原因になります。
  • ヘパリン加生理食塩液は、ライン閉塞予防に使います。
  • 加圧バッグにより、微量のフラッシュ液を持続的に流します。
  • ゼロ点調整はトランスデューサの大気開放で行います。
  • フラッシュ液の加圧は、校正や共振防止が主目的ではありません。

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