第21回・2019年

21PM039|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問

東京方言の成人男性話者による発話「電車(でんしゃ)」に対し、時間波形と基本周波数曲線とを図に示す。誤っているのはどれか。【別図あり】

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正解1

正答

(1)

この問題のポイント

図のF0は第1モーラで低く始まり、第2モーラ途中から上昇し、無声子音部で途切れた後、第3モーラが最も高い。頭高型ではない。

解説

時間波形下のF0曲線は、語頭が約120 Hzから約110 Hzへ下がった後、第2モーラで約135 Hzまで上昇する。/sh/の無声摩擦区間では周期振動がないためF0を抽出できず曲線が切れ、後続母音では約150 Hzから再開する。最大値は200 Hzを明らかに下回る。頭高型なら第1モーラが高く直後に下降するが、図は第3モーラが第1より高いため選択肢1が誤りである。

選択肢の確認

1.「頭高型のアクセントで発話されている。」:頭高型なら第1モーラ直後にアクセント下降があるが、図は後半へF0が上昇しており該当しない。
2.「第1モーラよりも第3モーラの基本周波数が高い。」:第1モーラは約110~120 Hz、第3モーラは約125~150 Hzで、後者が高い。
3.「第2モーラの途中で曲線が上昇している。」:第2モーラの曲線は時間約0.2秒以降で上向きとなり、F0上昇が読み取れる。
4.「基本周波数の最大値は200Hz以下である。」:図のF0ピークは約150 Hzで、目盛り200 Hzを超えていない。
5.「無声子音が途中にあたるため基本周波数曲線が切れている。」:中央の無声子音では声帯周期がなく、基本周波数曲線が途切れている。

覚えるポイント

F0図はモーラごとの高さ、下降位置、無声区間の欠落を時間波形と対応させる。

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