Y2018M10Q42018年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の管理に関する知識発生原理・エックス線管

エックス線と物質との相互作用による光電効果に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

光電効果後に生じた内殻空孔を外殻電子が埋めると、特性X線又はオージェ電子が二次的に放出され得ます。光電効果の発生確率は光子エネルギーの上昇とともに急速に低下します。

解説

光電効果は光子が消滅して光電子を出し、コンプトン効果は反跳電子とエネルギーの低い散乱光子を残します。電子対生成のしきい値は1.022 MeVです。

光電効果では軌道電子が入射光子の全エネルギーを受け、光電子として放出される一方、入射光子は消滅します。

選択肢の確認

1.光電効果とは、エックス線光子が軌道電子にエネルギーを与え、電子が原子の外に飛び出し、光子が消滅する現象である。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 光電効果では軌道電子が入射光子の全エネルギーを受け、光電子として放出される一方、入射光子は消滅します。

2.光電効果により、原子の外に飛び出した光電子の運動エネルギーは、入射エックス線光子のエネルギーより小さい。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 光電子の運動エネルギーは入射光子エネルギーから結合エネルギーを差し引くため、入射光子エネルギーより小さくなります。

3.光電効果が起こると、特性エックス線が二次的に発生する。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 光電効果後に生じた内殻空孔を外殻電子が埋めると、特性X線又はオージェ電子が二次的に放出され得ます。

4.光電効果が発生する確率は、入射エックス線光子のエネルギーが高くなるほど増大する。
判定:正答(誤っている記述・組合せ)。 光電効果の発生確率は光子エネルギーの上昇とともに急速に低下します。高エネルギーほど光電吸収の寄与が小さくなる関係です。

5.光電効果が発生する確率は、物質の原子番号が大きくなるほど増大する。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 光電効果の発生確率は物質の原子番号への依存が強く、原子番号が大きいほど増えるため、この方向関係は正しいです。

覚えるポイント

光電効果の発生確率は物質の原子番号への依存が強く、原子番号が大きいほど増えるため、この方向関係は正しいです。高エネルギーほど光電吸収の寄与が小さくなる関係です。

関連問題

Y2018M10Q3Y2018M10Q5
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)