Y2020M10Q2|2020年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
あるエックス線装置のエックス線管の焦点から1m 離れた点における1cm 線量当量率は12mSv/min であった。このエックス線装置を用い、厚さ8mm の鋼板及び厚さ40mm のアルミニウム板にそれぞれ別々に照射したところ、透過したエックス線の1cm 線量当量率はいずれも3mSv/min であった。厚さ10mm の鋼板と厚さ30mm のアルミニウム板を重ね合わせ40mm とした板に照射した場合、透過後の1cm 線量当量率の値として、最も近いものは(1)~(5)のうちどれか。 ただし、エックス線は細い線束とし、測定点はいずれもエックス線管の焦点から1m 離れた点とする。また、鋼板及びアルミニウム板を透過した後の実効エネルギーは、透過前と変わらないものとし、散乱線による影響は無いものとする。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
8 mmの鋼板と40 mmのアルミニウム板はいずれも12→3 mSv/min、すなわち透過率1/4です。重ねた板の透過率は (1/4)^(10/8+30/40)=(1/4)²=1/16。したがって透過後は 12 mSv/min÷16=0.75 mSv/min で、最も近い0.8 mSv/minを選びます。
解説
8 mmの鋼板と40 mmのアルミニウム板はいずれも12→3 mSv/min、すなわち透過率1/4です。重ねた板の透過率は (1/4)^(10/8+30/40)=(1/4)²=1/16。したがって透過後は 12 mSv/min÷16=0.75 mSv/min で、最も近い0.8 mSv/minを選びます。
選択肢の確認
1.0.1mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の0.1 mSv/minは入射12 mSv/minに対し透過率0.1/12=0.008333に相当します。厚さ比から得る透過率0.0625と異なり、合成遮蔽後の0.75 mSv/minを表しません。
2.0.4mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の0.4 mSv/minは入射12 mSv/minに対し透過率0.4/12=0.03333に相当します。厚さ比から得る透過率0.0625と異なり、合成遮蔽後の0.75 mSv/minを表しません。
3.0.8mSv/min
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 提示の0.8 mSv/minは入射12 mSv/minに対し透過率0.8/12=0.06667に相当します。合成遮蔽の透過率0.0625による0.75 mSv/minと数値が合います。
4.1.2mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の1.2 mSv/minは入射12 mSv/minに対し透過率1.2/12=0.1に相当します。厚さ比から得る透過率0.0625と異なり、合成遮蔽後の0.75 mSv/minを表しません。
5.1.6mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の1.6 mSv/minは入射12 mSv/minに対し透過率1.6/12=0.1333に相当します。厚さ比から得る透過率0.0625と異なり、合成遮蔽後の0.75 mSv/minを表しません。
覚えるポイント
同じ透過率を与える基準厚が分かると、任意厚の指数は厚さ比で表せます。異種材料を重ねた透過率は各透過率の積であり、指数表示では厚さ比を加算します。重ね合わせ後の線量率は0.8 mSv/minです。