Y2020M10Q9|2020年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線装置を用いて透過写真撮影を行う場合のエックス線の遮へい及び散乱線の低減に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
遮蔽材は原子番号と密度が大きいほど、同じ厚さで光子を減弱させやすくなります。絞りは一次X線の照射野を検査に必要な範囲へ限定します。
解説
散乱線は照射野を絞る、被照射体から距離を取る、遮蔽を置くことで低減できます。図表問題では同じ距離で角度と材質の一条件だけを変えて比較します。
遮蔽材は原子番号と密度が大きいほど、同じ厚さで光子を減弱させやすくなります。
選択肢の確認
1.遮へい体には、原子番号が大きく、密度の高い物質を用いるのがよい。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 遮蔽材は原子番号と密度が大きいほど、同じ厚さで光子を減弱させやすくなります。材質選定の一般原則として正しい説明です。
2.コンクリートの遮へい体は、同程度の遮へい効果を得るために鉛の約2 倍の厚さが必要であるが、後方散乱線を低減する効果が鉛より大きいため広く用いられている。
判定:正答(誤っている記述・組合せ)。 鉛とコンクリートの等価遮蔽厚は光子エネルギーと材料組成で変わり、固定した「約2倍」ではありません。コンクリートは一般に鉛より大幅に厚く必要です。
3.照射筒は、照射口に取り付けるラッパ状の遮へい体で、エックス線束及び散乱線が外部へ漏えいしないようにするために用いる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 照射筒は照射口に取り付け、利用線束の方向を限定して周囲への漏えい・散乱線を抑えます。
4.ろ過板は、被写体からの後方散乱線の低減に効果がある。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 照射口のろ過板は透過像に寄与しにくい低エネルギーX線を除去し、被写体で生じる無用な散乱線を減らすため、後方散乱線の低減にも効果があります。
5.絞りは、エックス線束の広がりを制限し、エックス線を必要な部分にだけ照射するために用いる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 絞りは一次X線の照射野を検査に必要な範囲へ限定します。不要な照射体積が減るため、周囲へ届く散乱線も抑えられます。
覚えるポイント
材質選定の一般原則として正しい説明です。照射筒は照射口に取り付け、利用線束の方向を限定して周囲への漏えい・散乱線を抑えます。不要な照射体積が減るため、周囲へ届く散乱線も抑えられます。