Y2021M04Q7|2021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線の散乱に関する次の文中の[ ]内に入れるA からC の語句又は数値の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 「エックス線装置を用い、管電圧200kV で、厚さが20mm の鋼板及びアルミニウム板のそれぞれにエックス線のビームを垂直に照射し、散乱角135°方向の後方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2m の位置で測定し、その大きさを比較したところ、 [ A ] の後方散乱線の方が大きかった。次に、同じ照射条件で、鋼板について、散乱角120°及び135°の方向の後方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2m の位置で測定し、その大きさを比較したところ、 [ B ] の方向の方が大きかった。また、同じ照射条件で、鋼板について、散乱角30°及び60°の方向の前方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2m の位置で測定し、その大きさを比較したところ、 [ C ] の方向の方が大きかった。」 A B C
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
鋼板の後方散乱は120°より135°で大きくなります。加えて、鋼板の前方散乱は60°より30°で大きくなります。
解説
Aは「アルミニウム板」です。100 kV・20 mmの同条件では後方散乱が鋼板よりアルミニウム板で大きく、Aはアルミニウム板です。
Bは「135°」です。鋼板の後方散乱は120°より135°で大きいためBは135°です。
Cは「30°」です。鋼板の前方散乱は60°より30°で大きいためCは30°です。
選択肢の確認
1.アルミニウム板 120° 60°
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 B欄の「120°」は「135°」へ直す必要があります。鋼板の後方散乱は120°より135°で大きいためBは135°です。C欄の「60°」は「30°」へ直す必要があります。鋼板の前方散乱は60°より30°で大きいためCは30°です。この列は誤りです。一方、A欄の「アルミニウム板」は正しいです。100 kV・20 mmの同条件では後方散乱が鋼板よりアルミニウム板で大きく、Aはアルミニウム板です。
2.アルミニウム板 135° 30°
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 A=アルミニウム板、B=135°、C=30°です。100 kV・20 mmの同条件では後方散乱が鋼板よりアルミニウム板で大きく、Aはアルミニウム板です。鋼板の後方散乱は120°より135°で大きいためBは135°です。鋼板の前方散乱は60°より30°で大きいためCは30°です。
3.アルミニウム板 135° 60°
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 C欄の「60°」は「30°」へ直す必要があります。鋼板の前方散乱は60°より30°で大きいためCは30°です。この列は誤りです。一方、A欄の「アルミニウム板」は正しいです。100 kV・20 mmの同条件では後方散乱が鋼板よりアルミニウム板で大きく、Aはアルミニウム板です。B欄の「135°」は正しいです。鋼板の後方散乱は120°より135°で大きいためBは135°です。
4.鋼板 120° 60°
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 A欄の「鋼板」は「アルミニウム板」へ直す必要があります。100 kV・20 mmの同条件では後方散乱が鋼板よりアルミニウム板で大きく、Aはアルミニウム板です。B欄の「120°」は「135°」へ直す必要があります。鋼板の後方散乱は120°より135°で大きいためBは135°です。C欄の「60°」は「30°」へ直す必要があります。鋼板の前方散乱は60°より30°で大きいためCは30°です。この列は誤りです。
5.鋼板 135° 30°
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 A欄の「鋼板」は「アルミニウム板」へ直す必要があります。100 kV・20 mmの同条件では後方散乱が鋼板よりアルミニウム板で大きく、Aはアルミニウム板です。この列は誤りです。一方、B欄の「135°」は正しいです。鋼板の後方散乱は120°より135°で大きいためBは135°です。C欄の「30°」は正しいです。鋼板の前方散乱は60°より30°で大きいためCは30°です。
覚えるポイント
100 kV・厚さ20 mmの同条件では、後方散乱は鋼板よりアルミニウム板で大きくなります。さらに、散乱線は照射野を絞り、被照射体から距離を取り、遮蔽を設けて低減します。角度分布は管電圧、材質、厚さを同じ条件へそろえて比較します。