Y2022M04Q5|2022年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
単一エネルギーで太い線束のエックス線が物体を透過するときの減弱式における再生係数(ビルドアップ係数)B を表す式として、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 ただし、Iₚ、Iₛ は、次のエックス線の強度を表すものとする。 Iₚ:物体を直進して透過し、測定点に到達した透過線の強度 Iₛ:物体により散乱されて、測定点に到達した散乱線の強度
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
散乱線は測定点の全強度へ加算されるため符号は正です。Iₚ/Iₛから1を引く式では分母が散乱線となり、全強度を一次線で規格化する定義と分子・分母の双方が違います。
解説
散乱線は照射野を絞る、被照射体から距離を取る、遮蔽を置くことで低減できます。図表問題では同じ距離で角度と材質の一条件だけを変えて比較します。
全強度Iₚ+Iₛを一次線Iₚで割るため、B=1+Iₛ/Iₚとなり、散乱線がない極限ではB=1です。
選択肢の確認
1.B=1+Iₛ/Iₚ
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 全強度Iₚ+Iₛを一次線Iₚで割るため、B=1+Iₛ/Iₚとなり、散乱線がない極限ではB=1です。
2.B=1+Iₚ/Iₛ
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 定数項1へ加える比は散乱線を一次線で割ったIₛ/Iₚです。Iₚ/Iₛへ逆転すると散乱線が小さいほどBが大きくなり、物理的挙動が逆です。
3.B=1-Iₛ/Iₚ
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 散乱線は測定点の全強度へ加算されるため符号は正です。1-Iₛ/Iₚでは散乱が増すほどBが1未満になってしまいます。
4.B=Iₚ/Iₛ-1
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 Iₚ/Iₛから1を引く式では分母が散乱線となり、全強度を一次線で規格化する定義と分子・分母の双方が違います。
5.B=Iₚ/Iₛ
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 一次線と散乱線の単純な比Iₚ/Iₛでは、散乱線Iₛが0のとき発散し、再生係数が1になる性質を満たしません。
覚えるポイント
1-Iₛ/Iₚでは散乱が増すほどBが1未満になってしまいます。一次線と散乱線の単純な比Iₚ/Iₛでは、散乱線Iₛが0のとき発散し、再生係数が1になる性質を満たしません。定数項1へ加える比は散乱線を一次線で割ったIₛ/Iₚです。Iₚ/Iₛへ逆転すると散乱線が小さいほどBが大きくなり、物理的挙動が逆です。