Y2022M04Q6|2022年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
単一エネルギーの細いエックス線束が物体を透過するときの減弱に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
H=ln10/μ、h=ln2/μなのでH=(ln10/ln2)h≈3.32hです。半価層は線質と物質の線減弱係数で決まり、線形範囲では入射線量率を変えても変わりません。
解説
細い単一エネルギー線束はI=I₀e⁻μxです。連続X線では物体を通ると低エネルギー成分が優先的に除かれ、最高強度位置は高エネルギー側へ移って平均減弱係数は小さくなります。
線減弱係数μの単位をcm⁻¹、半価層hをcmとするとh=ln2/μです。
選択肢の確認
1.半価層h(cm)は、減弱係数µ(cm⁻¹)に反比例する。
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 線減弱係数μの単位をcm⁻¹、半価層hをcmとするとh=ln2/μです。したがってhはμに反比例します。
2.半価層は、エックス線のエネルギーが変わっても変化しない。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 半価層はln2/μで、減弱係数μは光子エネルギーによって変化します。したがって線質が変われば半価層も変わります。
3.半価層は、エックス線の線量率が高くなると厚くなる。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 半価層は線質と物質の線減弱係数で決まり、線形範囲では入射線量率を変えても変わりません。
4.軟エックス線の場合は、硬エックス線の場合より、半価層が厚い。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 軟X線は低エネルギーで減弱係数が大きいため、硬X線より半価層が小さくなります。
5.1/10 価層H(cm)と半価層h(cm)との間には、H=(logₑ2/logₑ10)h の関係がある。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 H=ln10/μ、h=ln2/μなのでH=(ln10/ln2)h≈3.32hです。比を逆にしたH=(ln2/ln10)hではありません。
覚えるポイント
軟X線は低エネルギーで減弱係数が大きいため、硬X線より半価層が小さくなります。したがってhはμに反比例します。したがって線質が変われば半価層も変わります。