Y2018M04Q92018年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の管理に関する知識減弱・半価層

あるエネルギーのエックス線に対する鉛の質量減弱係数が0.2 cm²/g であるとき、このエックス線に対する鉛の1/10 価層に最も近い厚さは次のうちどれか。 ただし、鉛の密度は11.4 g/cm³ とし、logₑ2=0.69、logₑ5=1.61 とする。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

細い単一エネルギー線束では I=I₀e⁻μx です。線減弱係数は μ=(μ/ρ)ρ=0.2 cm²/g×11.4 g/cm³=2.28 cm⁻¹。1/10価層 x₁₀ は e⁻μx=1/10 より、x₁₀=ln10/μ=(ln2+ln5)/2.28=(0.69+1.61)/2.28=1.01 cm=10.1 mm です。

解説

細い単一エネルギー線束では I=I₀e⁻μx です。線減弱係数は μ=(μ/ρ)ρ=0.2 cm²/g×11.4 g/cm³=2.28 cm⁻¹。1/10価層 x₁₀ は e⁻μx=1/10 より、x₁₀=ln10/μ=(ln2+ln5)/2.28=(0.69+1.61)/2.28=1.01 cm=10.1 mm です。最も近いのは10 mmです。

選択肢の確認

1.0.5 mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 0.5 mm=0.05 cmを代入するとμx=2.28×0.05=0.114、I/I₀=e⁻μˣ=0.892です。1/10価層に必要なI/I₀=0.1にならないため、この厚さは不適切です。

2.1 mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 1 mm=0.1 cmを代入するとμx=2.28×0.1=0.228、I/I₀=e⁻μˣ=0.796です。1/10価層に必要なI/I₀=0.1にならないため、この厚さは不適切です。

3.2 mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 2 mm=0.2 cmを代入するとμx=2.28×0.2=0.456、I/I₀=e⁻μˣ=0.634です。1/10価層に必要なI/I₀=0.1にならないため、この厚さは不適切です。

4.5 mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 5 mm=0.5 cmを代入するとμx=2.28×0.5=1.14、I/I₀=e⁻μˣ=0.32です。1/10価層に必要なI/I₀=0.1にならないため、この厚さは不適切です。

5.10 mm
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 10 mm=1 cmを代入するとμx=2.28×1=2.28、I/I₀=e⁻μˣ=0.102です。0.1に最も近く、1/10価層として適切です。

覚えるポイント

透過率を0.1にする1/10価層(TVL)は、指数減弱式のμx=ln10からTVL=ln10/μで求めます。TVLは半価層HVLの約3.32倍であり、線減弱係数μの長さの単位と結果の厚さの単位を対応させます。質量減弱係数が与えられた場合は、密度を掛けたμ=(μ/ρ)ρへ先に変換します。

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