Y2020M04Q2|2020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
連続エックス線が物体を透過する場合の減弱に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
連続X線では低エネルギー成分が先に除かれるため、厚さとともに実効エネルギーが上がり、十分厚くなると変化は小さくなります。物体は低エネルギー光子を優先的に除くため、透過後のスペクトルのピークは低エネルギー側ではなく高エネルギー側へ移ります。
解説
細い単一エネルギー線束はI=I₀e⁻μxです。連続X線では物体を通ると低エネルギー成分が優先的に除かれ、最高強度位置は高エネルギー側へ移って平均減弱係数は小さくなります。
連続X線は厚い物体ほど低エネルギー成分が優先的に減り、線質が硬くなります。
選択肢の確認
1.連続エックス線が物体を透過するとき、平均減弱係数は、物体の厚さの増加に伴い大きくなる。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 連続X線は厚い物体ほど低エネルギー成分が優先的に減り、線質が硬くなります。そのため透過後の平均減弱係数は大きくではなく小さくなります。
2.連続エックス線が物体を透過すると、最高強度を示すエックス線のエネルギーは、低い方へ移動する。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 物体は低エネルギー光子を優先的に除くため、透過後のスペクトルのピークは低エネルギー側ではなく高エネルギー側へ移ります。
3.連続エックス線が物体を透過するとき、透過後の実効エネルギーは物体の厚さが増すほど高くなるが、物体が十分厚くなるとほぼ一定となる。
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 連続X線では低エネルギー成分が先に除かれるため、厚さとともに実効エネルギーが上がり、十分厚くなると変化は小さくなります。
4.連続エックス線は、物体を透過しても、その全強度は変わらない。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 物体中の光電効果、コンプトン散乱等で一次線光子が除かれるため、連続X線の透過後の全強度は入射時より必ず小さくなります。
5.連続エックス線が物体を透過するとき、透過エックス線の全強度が物体に入射する直前の全強度の1/2 となる物体の厚さをHa とし、直前の全強度の1/4 となる物体の厚さをHbとすれば、Hb はHa の2 倍である。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 連続X線は第1半価層通過後に硬化するため第2半価層は厚くなり、1/4価層Hbは2Haより大きくなります。
覚えるポイント
連続X線は第1半価層通過後に硬化するため第2半価層は厚くなり、1/4価層Hbは2Haより大きくなります。そのため透過後の平均減弱係数は大きくではなく小さくなります。物体中の光電効果、コンプトン散乱等で一次線光子が除かれるため、連続X線の透過後の全強度は入射時より必ず小さくなります。