23AM33|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
神経線維の興奮伝導の基本を問う問題です。
解説
有髄線維では、軸索が髄鞘(ミエリン鞘)で覆われ、一定の間隔で髄鞘の切れ目であるランビエの絞輪があります。髄鞘は電気を通しにくいため、活動電位は絞輪から絞輪へと飛び飛びに伝わります。これが跳躍伝導であり、無髄線維の連続的な伝導に比べて速く、エネルギー消費も少なくなります。したがってこの記述が正しく、正答です。
活動電位は隣接する神経線維に伝わるという記述は誤りです。神経線維は互いに絶縁されており、一本の線維の興奮が隣の線維へ飛び移ることはありません。これを絶縁性伝導といいます。伝導の三原則の一つです。
無髄線維は有髄線維より伝導速度が速いという記述も誤りです。逆であり、有髄線維のほうが速くなります。伝導速度は、髄鞘の有無と軸索の太さで決まり、太い有髄線維(Aα、毎秒70から120メートル)が最も速く、無髄のC線維(毎秒1メートル前後)が最も遅くなります。
活動電位の大きさは伝導の途中で減衰するという記述も誤りです。活動電位は、各部位で新たに発生する現象であるため、大きさが変わらずに伝わります。これを不減衰伝導といいます。これも伝導の三原則の一つです。
伝導の三原則は、絶縁性伝導、両側性伝導、不減衰伝導です。なお、シナプスでの伝達は一方向性であるため、生体内では結果として一方向に伝わります。
選択肢の確認
1.活動電位は隣接する神経線維に伝わる。
誤り。神経線維は互いに絶縁されています(絶縁性伝導)。
2.無髄線維は有髄線維より伝導速度が速い。
誤り。有髄線維のほうが速くなります。
3.活動電位の大きさは伝導の途中で減衰する。
誤り。大きさは変わりません(不減衰伝導)。
4.有髄線維では跳躍伝導が起こる。
正しい。ランビエの絞輪を飛び飛びに興奮が伝わります。
覚えるポイント
- 跳躍伝導=有髄線維でランビエの絞輪を飛び飛びに伝わる。速く省エネルギー。
- 伝導の三原則=絶縁性伝導、両側性伝導、不減衰伝導。
- 伝導速度は髄鞘の有無と軸索の太さで決まる。Aα(最速)からC線維(最遅)まで。
- 中枢の髄鞘=希突起膠細胞、末梢の髄鞘=シュワン細胞。