24PM88|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
パーキンソン病のヤール分類とリハビリテーションの組合せで最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
パーキンソン病のヤール(ホーン・ヤール)分類と、各段階に応じたリハビリテーションを対応させる問題です。
解説
ヤール分類は次の五段階です。
ステージ I=症状が一側性のみ。日常生活への影響はほとんどない。
ステージ II=症状が両側性だが、姿勢反射障害はない。日常生活はほぼ自立。
ステージ III=姿勢反射障害が出現。方向転換で不安定になり、転倒しやすくなるが、日常生活は自立可能。
ステージ IV=日常生活に部分的な介助が必要。歩行は可能だが著しく制限される。
ステージ V=車椅子または寝たきり。全面的な介助が必要。
ステージ IIIでは、姿勢反射障害が出現してバランスが崩れやすく転倒の危険が高まるため、立位バランス訓練が最も適した内容となります。したがってこの組合せが正しく、正答です。あわせて、方向転換の練習、外的な合図(視覚的な目印、リズム音)を用いた歩行訓練、転倒予防の環境整備が行われます。
ステージ Iでは、症状が軽く日常生活も自立しているため、歩行訓練を第一の目的とする段階ではありません。この時期は、運動習慣の確立、全身の持久力と柔軟性の維持、姿勢の保持が中心となります。
ステージ IIでも、姿勢反射障害はなく起居動作は保たれているため、立ち上がり動作訓練を主目的とする段階ではありません。関節可動域の維持、姿勢の矯正、体幹の回旋運動などが行われます。
ステージ IVでは、歩行は可能なものの著しく制限されており、介助を要する段階です。電動車椅子操作訓練が必要になるのは、歩行が困難となるステージ Vに近づいた段階であり、ステージ IV では歩行能力の維持と日常生活動作の訓練が優先されます。
なお、パーキンソン病ではすくみ足に対して、視覚的な目印(床のライン)やリズム(号令、メトロノーム)といった外的な合図が有効です。
選択肢の確認
1.ステージⅠ-歩行訓練
誤り。症状が軽く、運動習慣の確立と柔軟性の維持が中心です。
2.ステージⅡ-立ち上がり動作訓練
誤り。姿勢反射障害がなく、起居動作は保たれています。
3.ステージⅢ-立位バランス訓練
正しい。姿勢反射障害が出現し、転倒の危険が高まる段階です。
4.ステージⅣ-電動車椅子操作訓練
誤り。歩行能力の維持と日常生活動作の訓練が優先されます。
覚えるポイント
- ヤール分類=I 一側性、II 両側性(姿勢反射障害なし)、III 姿勢反射障害あり、IV 部分介助、V 車椅子か寝たきり。
- ステージ III で姿勢反射障害が出現し、転倒の危険が高まる。バランス訓練が重要。
- パーキンソン病の四大徴候=安静時振戦、筋強剛、無動・寡動、姿勢反射障害。
- すくみ足には視覚的な目印やリズムといった外的な合図が有効。